Dolce 【ヒプマイ短編集】

神宮寺寂雷 ページ11

今日は久々の休み。仕事を詰めすぎていたので、ようやく休みを貰った。

はぁ、今日は昼まで寝て、ダラダラして、寝るぞい！


そう思い、アラームをセットしようとしたときだった。

突然、神宮寺先生からお電話が。


「はい、巫です」

『やぁ、Aさん』

「こんにちは！先生！どうされました？」

「いや、あの前々から僕の家にお邪魔したい…って君が言ってたから、いつにしようかな…って」

『あっ！すみません。…先生、今日、ご予定ございますか？』

「いや、特には…」

『今日とかいかがですか？』

「僕は構わないよ、いつでもどうぞ。」

となんと言うサプライズ。前々からあの美人な先生のオフショットを見たかったんだ、私は…‼
今日それが叶う素晴らしさよ。急いで準備して先生のお宅へ向かう。









『お邪魔します…』

「どうぞ。」

外見も素晴らしかったのだが、中はシックな感じで、流石、大人…‼というようなお家。

先生は私をソファにすわらせると、お茶を持ってきてくれた。

一息つくと、趣味のお話やお仕事の話、そしてあの麻天狼の話もしてくれた。

普段、仕事では話せないことを喋り尽くせたと思う。

あっという間に時間は過ぎ、もう外は暗くなっていた。








『そろそろ、帰りますね。今日はありがとうございました‼』

「いえいえ、こちらこそ。また話したい。本当に君は興味深いね。」


『また、呼んでくださったら嬉しいです。』

では、と言い、ドアに手をかけたとき

「あ、もし良かったらお家まで送らせてほしい。」


──もう少し、君と一緒にいたいんだ。…いいかな？


私は赤面しながら首を縦に振った。

山田一郎→←作者から

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