(オレンジ頭の助言) ページ1
どうしていいか分からない俺はやっぱり弱いまま。
彼女と出会えても何も変わらなくて、むしろ自分の弱さにガッカリしただけ。
ほんとに俺、何してるんだろ。
すると、ふと開いた扉に目が止まる。
少し色の抜けたオレンジ色の髪の毛と強く凛々しい瞳がこちらを覗いている。
俺にバレたことを悟った彼、てつやくんは大げさに、あちゃーとでも言わんばかりの表情を向けた。
見られてたのか。
恥ずかしさと同時に冷静さを取り戻した俺は、横目で彼女の様子を確認した。
少々声を漏らしながら大粒の涙を流す彼女。
てつやくんにはどうやら気づいていないようだ。
一体俺に何を伝えたくこんなに葛藤しているのか。
もう一度てつやくんに視線を戻すと、ジェスチャーとアイコンタクトで俺に何か伝えようとしている。
…ハグするようなジェスチャーとウインク。
俺が少し首を振ると、さっきまでおちゃらけていた表情が、強いまなざしへと変わる。
小さく強く頷き、親指を立て去って行った。
微かにてつやくんの部屋のドアが閉まる音が聞こえて、泣き声だけが響く静かな部屋に戻る。
てつやくんの目が鋭くて強かった。
彼女も彼もこんなにも強くて、俺は弱くて。
弱い者は強い者に従うのみ。
俺は少し迷いながらもまた彼女を抱きしめた。
彼女の泣き声が止まる。
嗚咽と涙の水溜まりだけがとり残され、宙を舞う。
小｢…さくらちゃんがなにを言おうとしてるか分かんないけどさ、｣
『…』
小「俺は受け止めるよ、全部。」
これは本心だよ。
嫌いって言われようと、もう会いたくないって言われようと、なんて言われようと受け止める。
大好きな彼女の伝えたいことなら俺は受け止め
る。
その思いで彼女を強く抱きしめる。
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ちぇり(プロフ) - 、さん» 申し訳ないです、ご注意ありがとうございます。修整しました (2019年12月30日 20時) (
レス) id: 8f5c1012d9 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 外さないなら違反報告します (2019年12月29日 17時) (レス) id: 2973aae75e (このIDを非表示/違反報告)
、 - 前作からずっとオリジナルフラグ立っていますが違反ですから外して下さい。作品作る前にルールくらいちゃんと確認して下さい (2019年12月29日 17時) (レス) id: 2973aae75e (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2019年12月29日 17時) (レス) id: e862b3d59a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぇり | 作成日時：2019年12月29日 17時
