振り向かせたい五条くん。【五条悟】 (ページ13)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:29,429 hit

11 ページ13

.

｢だめ？｣

｢メッソウモナイデス、モチロンヨロコンデ｣

なんとか理性に打ち勝ったはいいものの
なんかAにのせられた気がする

てかなんで俺怒ってたんだっけ
どうでも良すぎて全部忘れたわ

｢じゃ、行こっかA♡｣

俺は単純じゃねぇよ
感情に従順ってワケ

昼飯なんかもどうでもよくて
今日は何して遊ぼっかなぁ
ね、Aチャン

俺はルンルン気分で足を踏み出した
今日はいい一日だな

｢悟ってほんとにかわいいよね｣

｢Aにだけだな｣

｢そこもいーの｣

そんな能天気な俺は
後ろで2人がこんな会話をしていたなんて露知らず。

夏油side

さっきとは打って変わった
上機嫌で歩き出す悟を横目に
私はAに声をかける

｢そろそろ相手にしてやったらどうなんだ？
なんか健気で可哀想だろ｣

｢私もほんとはそうしたいんだけどねー｣

んー、と少し悩む仕草をするA

｢コッチも色々あるんだよ、傑｣

じゃあまたね、と告げた彼女は
笑顔ながらもどこか浮かない表情をしていた気がした

.