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黄side
桃「じゅんにぃ!」
話についていけず ぼーっとしていれば にこにことのんちゃんが膝の上にやって来た。
黄「どうしたん?」
甘え上手なのだろう、キュルンとしたまん丸のお目目を輝かせている。
桃「あのなぁ、あっちすわってるのが あきにぃ!」
のんちゃんが指差すほうを見れば アイスを幸せそうに頬張る男の子、あきにぃ。
桃「でぇ、そのおとなりさんが たかにぃ」
座布団を用意してくれた なで肩な男の子。
桃「こっちが りゅうで、こっちがかみちゃ!」
にこにこと楽しそうにお喋りするのんちゃん。
きっとのんちゃんは自己紹介をしてくれとるんやろうけど、みんなにぃやら あだ名で本当の名前が分からない。
桃「だいにぃ!だいにぃは かみさまのこやねん
!」
キャーっと、だいにぃと呼ばれた彼の膝へ甘えいったのんちゃん。
黄「かみさまの、こ?」
のんちゃんの自己紹介が終わったと同時に にこにことその様子を見ていた かみちゃ?が 口を開く。
緑「俺 智洋ってゆうねん。 みんなは神ちゃんって言ってる」
よろしくね?と律儀にお辞儀をするもんだから 慌ててこちらも頭を下げる。
黄「中間淳太いいます、こちらこそ」
優しい彼は 敬語なんていらんよ〜と、ひとつアイスを手渡してくれた。
緑「のんちゃんからも紹介あったけど、こっちから 照史、崇裕、流星、ほんで大毅ね」
改めて名前を一人ひとり教えてくれた神ちゃん。
緑「あ、かみさまのこって言うんは 神社の息子やから。のんちゃんがそう呼んでるだけやから気にせんでな」
キラリ、と耳元に光るピアスを揺らして 神ちゃんはにこっと微笑んだ。
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作者名:おかゆ。 | 作成日時:2020年7月16日 19時