君の鈴の音 (ページ11)

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黄side

黄「え、おらんの…？」

もう既に飛び込んでいたのかびしょびしょな濵ちゃんたち。

紫「たぶん夢中になって練習しとるんちゃう？」

黄「…そっか」

久しぶりにゆっくりしげと話せる思ったのに、目当ての彼はどこにも居なくて。

桃「じゅんにぃ〜、おいでやぁ！」

可愛らしいピンクの浮き輪を付けたのんちゃんと、傍に着いて見守る流星。

透き通る青い海の中から、眩しい笑顔が手招きする。

黄「や、俺こんなとこから無理やからっ」

赤い桟橋の上から 2人を覗き込んで返事をする。

緑「えぇ、気持ちええのに…」

俺カナヅチやねん、と言ってた神ちゃんでさえ冷たい海の中が気持ちいいようでのんちゃん同様浮き輪を持って飛び込もうとする。

緑「りゅ〜せぇ、いくでぇえ〜！！」

青「え、ちょっ！まっ…！？」

流星の返事を待たず軽快に飛び降りた神ちゃんは、大きな波を立てて海の中へ。

青「も〜、浮き輪組の子守りは嫌やぁ…」

そういいつつも、しっかりと浮き輪を掴みはしゃぐ2人を微笑みながらみとる。

何やかんやいって、楽しそうやん。

橙「ほな、次淳太くんの番やな」

黄「は？」

紫「こっちのほうが落ちた時深くて怪我せんで」

ガシッと両腕を捕まれズルズルと桟橋の端っこまで連れてこられる。

黄「い、いややってば！！」

必死に抵抗するものの力強い2人に叶う訳もなく、

黄「っ、あ、うぁああぁ！？」

手を繋いだまま深い海の中へ飛び込んでいた。