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赤side
赤「さっむ…」
海風がなびく中、ふと今朝父から告げられた言葉を思い出す。
神主になるために養成所へ通わないか、と。
赤「どこにそんなお金あるんよ…」
神主になるためには、大学へ行くか、2年間養成所で修行をするか。
どちらもこんな田舎の神社には そんなお金などある訳もなく…。
俺がいつか継ぐことになる、それは分かってるんやけど。
赤「望置いてなんか行けんよ…」
みんな都会に行って、俺まで行ってしまえば望が1人になってしまう。
そんなことさせたくないし、都会へ行く勇気が俺にはないだけ。
赤「はぁ…」
まだ１ヶ月あるというのに、もう正月準備でいそがしい。
お守りに破魔矢の準備、といってもこの田舎に住む一部の人しか来ないから 少量で済むところやけど。
使い古したＣＤデッキをセットして、寒さに悴む手をあたためる。
晩夏の時はひとつで良かったけど、正月ともなれば舞う回数は増えるわけで…。
赤「…もう慣れたもんやな」
もう見に来てくれる人も、お参りしてくれる人も減ったけど やからと言ってサボってはいけない。
誰も見に来なくなったとしても、俺がその分奉仕する。
いつか望が言ってた言葉を思い出す。
俺は神様の子、やねんから。
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あーさん(プロフ) - 涙が止まりません。続き待ってます。 (2022年12月10日 13時) (
レス) @page16 id: 88927b7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
すみっこ(プロフ) - 読ませて頂きました！すごく面白かったので続き気になります！更新待ってます！ (2022年4月4日 1時) (レス) @page10 id: bc8bfd9460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ。 | 作成日時：2021年11月17日 14時
