ココアの味は。 (ページ8)

今日:7 hit、昨日:74 hit、合計:147,269 hit

07 ページ8

桃side

全然知らなかった。

重岡先輩が俺に一目惚れしてたことも、

俺に気付いて欲しくて努力してたことも。

おいしいって言いながらいつも飲んでたココアが苦手だってことも。

桃｢…俺、最低なことしてたんや｣

彼女ができて嬉しくて1番に伝えたのも、

デートって何すればええんやろって、何が女の子は好きなんかな？って相談したんも。

全部重岡先輩は辛かったんや。

やのに、俺は。

俺に告白してくれた先輩を、男同士やからって理由で振ったんや。

緑｢…のんちゃん、別に知らんのが普通なんやからさぁ。気にせんでええねんで？｣

桃｢でもっ…｣

緑｢申し訳なさがあるんやったら、ちょっとしげのこと考えてみたってや？｣

重岡先輩に対して、罪悪感はいつまで経っても消えへん。

ましてや、今日会った時に見た先輩の顔が頭から離れへん。

緑｢俺はまだ、しげの恋を応援してるからさぁ…｣

先輩のことを、ちゃんと知って欲しい。

神ちゃんは、自分の事のように先輩を応援してる。

そんなお願い断られへんやん。

青｢男同士ってのが気になるんやったら、そんなん深く考えんとやってみ？｣

流星からのよく分からんアドバイスまで。

緑｢男同士でも、好きになったら何度でもなるんやで？｣

な？と流星と神ちゃんが目を合わせる。

……え？

青｢あれ？言ってへんかったっけ？｣

桃｢な、なにが…？｣

青｢俺ら付き合っとるん｣

頭の整理ができないまま、2人の爆弾発言によって

さらに混乱されられた。