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桃side
緑｢えぇ！？しげと会ったん！？｣
病室に着くなり、神ちゃんは声を上げた。
広い個室に入院していた神ちゃん、思ったより元気で、むしろ退屈だそう。
青｢そうやで、照史と同じ保育所で働いとんねんて！｣
緑｢そうなんや…俺も会いたかったなぁ…｣
楽しそうに話す2人を見ながら、心の中はモヤモヤしてて。
重岡先輩がバイトを辞めたのは、俺が告白されて3日後のこと。
就職先が決まったから、という理由で挨拶もせず黙って辞めていった。
それからというもの、いくら連絡しても返信は来ない、会うこともなかった。
やから、今日会えて嬉しかった。
嬉しかったのと同時に、俺と会いたくなさそうな先輩の表情を見て悲しかった。
緑｢……のんちゃん、のんちゃんってば！｣
桃｢へ…？｣
緑｢も〜、聞いてへんかったやろ！｣
深く考え込んでいたからか、周りの声が聞こえへんかった。
桃｢…ごめん、ちょっと考え事してた｣
緑｢しげのこと、やろ？｣
何でもお見通しかのように神ちゃんは口を開いた。
緑｢やって、あんなことあったんやもん。そりゃ考えてまうよな…｣
桃｢な、んで知って…｣
神ちゃんが、ほんとに何でも知っているようかのようで、驚きが隠せない。
緑｢しげから相談のってたんよ、やから大体分かるで…｣
青｢…というか、たぶんみんな知ってるで？｣
桃｢はぁ！？｣
意味わからん。
みんな知ってるって…。
重岡先輩が告白してきたこと？
相談ってなんなん…？
余計に頭が混乱してきた。
桃｢ど、どこからどこまで…知っとるん？｣
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作者名：おかゆ。 | 作成日時：2020年7月4日 19時
