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桃side
先輩に連れられてきた場所は 駅前の隠れた路地にある 絵本カフェだった。
あまり知られてないのか 客も少なく、時々聞こえる電車の音が静かな店内に響く。
赤「ここ、ずっと来たかってん」
嬉しそうにメニューを広げながら 何食べる?と首を傾げる先輩。
そういう無意識な行動1つに、ドキドキしてるの気づいてくれへんかなぁ…。
桃「んー…先輩はなに食べるんですか?」
赤「俺、は…お腹すいたし定番のオムライスかなぁ」
桃「じゃあ、俺も定番のカレーライスにします」
ちょうど通った定員さんにメニューを頼み、チラッと先輩へ目を向ける。
キラキラした目で店内にずらりと並べられた絵本を見て、まるで子どもが読み聞かせを楽しみにしているような、そんなワクワクした感じ。
桃「…絵本、好きなんですか?」
ビクリ、と分かりやすく方を揺らす先輩。
赤「職業柄、さぁ…。ほ、ほらどの本次は読んだろうかなぁって!」
慌てふためく姿もかわいくて。
ほんま俺、重症やな…。
桃「…ご飯来るまで、ちょっと見ませんか?」
赤「え、ええの!?」
嬉しそうに笑窪を作って、俺の事なんて忘れたように絵本を選び出した。
懐かしい絵本を見ながら、いや見てる振りしながら 先輩は絵本が好き、と頭の中にインプットした。
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作者名:おかゆ。 | 作成日時:2020年7月4日 19時