ココアの味は。 (ページ16)

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桃side

桃｢ぜんっぜん会えへんのやけど！？｣

緑｢こらっ、ここ病院…！｣

病院だということも忘れて、声の大きさを注意された。

いや、でもこれはしゃあない。

桃｢やってさぁ…あれから1回も会ってへんねんで！？｣

大学生と違って、働いてる先輩。

忙しいのは分かってる。

分かってるけど…。

青｢メールはしてるんやろ？｣

今日も帰りに神ちゃんのとこによって、俺の相談室が開かれる。

桃｢まぁ、1日1回くらい…？｣

緑｢え？少なないっ！？｣

桃｢先輩、忙しいんやもん。返信遅くても仕方ないやん…｣

全く進展のしない俺たちにうずうずしとる神ちゃん。

緑｢あぁもう！ちょっと待っとって！｣

と、誰かにメールを打ち始めて。

緑｢今日、いつものメンバー集まるみたいやから、帰りに行っといで！｣

桃｢え、誰情報なん…？｣

緑｢照史くん｣

ドヤ顔をする神ちゃんを横目に、流星に目配せを送る。

青｢…俺も一緒に行けって？｣

さすが。

こくこく頷けば、呆れたようにため息をつかれた。

1人は嫌やん、先輩以外にもおるんやから。

緑｢も～、俺のことはえぇからはよ行き！｣

と、なぜか病人に部屋から追い出された。

久々に会うんや。

俺やって緊張する。

どうか、俺の想いに気付いてくれますように。