偶然7 ページ8
華の金曜夜はお店が一段と忙しい
あと1時間で終わり・・と思った時に指名が入った。
初めてのお客様で結構酔っ払ってる様子
ずっと私の膝の上に手が置かれている
さり気なくどかしてもまた戻される
かわすスキルは身についてもそれが上手くいくとは限らない
こういったお客様は時々いるけどいまだ慣れない;
閉店の時間になりエレベーター前までお見送りをする
客「タクシーのとこまで一緒に来てよ〜」
『じゃあ今日は特別に下でお見送りしますね』
いつもは外には出ないけど最後のお客様だし・・
と思ったのが間違いで
外に出るとタクシーに乗るのを渋りだした;
正確には"1人で"乗らないと渋っている・・
「なぁ、このままアフター行こうよ。いいでしょ?何食べたい?お寿司?」
『ごめんなさい・・私アフターはお断りしてるんです。。』
「じゃあ今日初アフターってことで!ほら!タクシー乗って!!」
ーっ
ヒールで踏ん張りが効かずよろけたとき
無理やり肩を抱かれ、タクシーに乗せられそうになる
『っや、あの、やめてください』
力の差は歴然
誰か・・
運良く店の人が出てこないか振り返る
もうダメかもと思った瞬間
肩を抱いてた手から解放され
お客様はタクシーに倒れ込んだ・・
三「嫌がってんだろ」
『みつ・・ぃく・・』
三「恥ずかしくねぇの?おっさん」
酔いが回ってフラフラなお客様をポイっとタクシーに放り込んでくれた。
・・たすかった、けど
教育実習生とはいえこんなとこを見られるなんて;
というかなんで三井君がここに?!
あたまがぐるぐるしてパニックに
三「大丈夫っすか?」
『!あ、はい あの・・ありがとう・・』
三「別に・・お姉さん困ってたから」
・・もしかして気付かれてない?
学校では地味な髪型にメガネ、おまけに白衣まで着ちゃってるから
今の私に気付かないのも当然か
三「それじゃ」
『あ・・』
トレーニングウェアを着た三井くんが小さくなっていく
ランニングの途中だったんだ
ずっとバスケのことだけ考えてるんだろうなぁ
そうしてるうちに私の帰りが遅いのを心配したスタッフが来てくれた
今の出来事を説明したら
1人にしたことをすごく謝ってくれた。
「とにかく無事で良かった・・」
私の危機管理が足りなかったせいなのに
心配かけて危うく三井君も危険に晒すところだった・・
ごめんなさい
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シルビア★姉貴 - あひるさん» …(ふきふき…)👀😮😯失礼しました!! (5月11日 18時) (レス) id: 82fe44ecba (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - あひるさん» 🤔🤔うーん…やっぱり…。 (5月11日 18時) (レス) id: 82fe44ecba (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - シルビア★姉貴さん» (*・ω・)੭ꠥ(*・ω・)੭ꠥ⁾⁾拭いて拭いて (5月11日 16時) (レス) @page40 id: 1a0521cb7f (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - あひるさん» …😶😶グハ!!!!(吐血)💓💓🤯🤯 (5月11日 0時) (レス) id: 71ed2dd613 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - ぽぺさん» 返事遅れてすみません💦コメントありがとうございます🥰❤️更新に波がありますが、待っていていただけると嬉しいです!!✈️ (5月10日 21時) (レス) id: 1a0521cb7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる | 作成日時:2024年1月10日 1時