【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい (ページ33)

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アパート32 ページ33

三井君がうちにいる

うちに来るのなんて烈君くらいだから
人がいること自体珍しくて違和感だらけ

家に行きたいと言われて悩んだけど
私ももう少し話しがしたいと思ってた。

それは･･

今心の中にあるこの気持ちがなんなのか知りたくて

三井君にも過去があって当たり前なのに
私に向けている視線を過去に司ちゃんにも向けていたんだなって考えちゃって

それじゃあこの先
私を通り過ぎて一緒にいたことが過去になって･･
他の人にも同じように優しい目を向けるのかな･･なんて

始まってもないのに終わりを想像してるのはおかしいよね

考えれば考えるほど
胸がぎゅうっと痛くなる

頭の中がぐるぐるしてる中三井君の声でハッとする

三「なぁ、このでっかいパーカーAの？」

キッチンにいたから手を止めて三井君を見ると
パーカーを広げてた

『ん？あぁそれ烈君のだよ。この間借りたの』

三「へー････ってかこのピアスも男物じゃん」

『それも烈君のだね、この間忘れてったみたい』

三「はぁ？痕跡残しすぎだろくそが」

『え？なんか言った？』

料理の音でよく聞こえない

ちょっと不機嫌そうにキッチンに来て後ろから抱きしめられる

『わっ・・み、三井くん//あの･･』

三「あのさぁ〜〜〜・・・」

『･･ん？』

三「〜〜っ//････腹減った！！！」

『そうだよね；ごめんね；急いで作るから待ってて』

そんなにお腹空いてたんだ

ささっとオムライスを作るとすごく喜んで食べてくれた

三「そういや母ちゃんがAはいつ来るんだってうるせぇからまた家来て」

『あははっ嬉しい』

三「明日夜飯食いに来たら？」

『あー明日は夜バイトだから行けないや』

三「そういやAって何のバイトしてんだ？」

『あー･･えっとー･･；』

三井君にキャバで働いてること言ってなかった
隠してるわけではないけど
話すタイミングもなかったからなぁ

『掛け持ちしてて、１つは家庭教師。もうひとつは･･キャバクラでバイトしてる』

伝えた瞬間飲んでたお茶を吹き出す三井君

あ･･だよね；想像通りのリアクション

三「ゴホッ･･ちょ、悪い。キャバクラ？Aが？んなの1番苦手そうじゃん」

『得意ではないけどやっぱ時給いいのは大きい』

三「俺は当たり前だけど行ったことねえし、イメージでしかないけど･･普通に心配だわ。夜も終わるの遅いんだろ？」