【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい

おれだけ31 ページ32

三井side



絶対言いたいことあるくせに何もなかったように振る舞うA


少し心の内に入り込めたと思ったのに
またすぐバリアを張って閉じこもろうとする。
どうしたら心開いてくれんだよ




すげえ困った顔のAを見て
強い口調になったことを少し後悔した。。
Aに無理強いするのは違うよな






三「悪い。家まで送るから、歩きながら話そうぜ」




無性に手を繋ぎたくて自分本位だけど手を取って歩き出した。



内心拒否されないか心臓バクバク；




今日の出来事を振り返りながら歩いたらもうAの家




うわ･･手離したくねえな
なんて思ったけど余裕のあるフリをしてパッと手を離す。





三「今日も部屋に入るの見送ってから帰るから」



『うん･･送ってくれてありがとう』





あーあ、まだ一緒にいたいって思ってんのは俺だけだろうな




Aの背中をじっと見つめる
次いつ会えんのかな




･･って、ん？
家に向かって歩いて行ったと思ったら
走ってこっちに戻ってきた


忘れものか？

いやそんなわけねえか。




三「どうした？」



Aが何かを言おうとしてるっぽい
俺の顔を何度も見てなんかわたわたしてやがる
可愛いくてつい手が出そうになるからポケットにしまった







『つ、司ちゃんって三井君の友達？』



三「は？司？」



急になんだ？



『･･聞きたいことあるだろって言ってくれた時に聞けなかったこと･･それ』



何言うのかと思ったら･･
俺が言ったこと今までずっと気にしてたんだな





三「司は友達だったっていうか･･元カノ」


『やっぱそうかぁ、素敵な人だもんね』





司は仲間内からも慕われてたし普通にいい奴だと思う

バスケから離れてる時に半年くらい付き合ってたけど最後はフラれて終わった




三「つーか、そんなんすぐ聞けよな」


『聞かれたら嫌かなとか色々考えたら･･聞けなくて』



理由がAらしい


言ってすっきりしたのか表情が明るくなった






三「なんだ？ヤキモチでも妬いたか？」


『ーっそうなのかなぁ･･』


三「は//？」



冗談で言ったのにまさかの返事でこっちが焦る
それはずるいだろ


こんなにも一挙一動で心が動かされるなんて
相当Aに惚れてんだろうな




三「俺行きたいとこあるんだけど」


『えっ引き止めちゃってごめんね；』





三「Aの家」


『･･ん？』


三「Aの家に行きたい」

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