【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい

胸の高鳴り25 ページ26

三井一回戦突破




『えっ！』


･･あ、つい声が出ちゃった；
図書館で近くにいた人から横目で見られてしまった。。




インターハイで広島にいる三井君からのLIME



勝ったんだ！良かったぁ･･



テスト前に三井君の家で勉強したのが最後
三井君はバスケ漬けの毎日、私は大学にバイト



LIMEをするのも久しぶりで
おめでとうと返すだけなのに何故か緊張した。



図書館に居づらくなり、外に出ると三井君から着信があり心の準備ができないまま出る




『は、はい！』


三「なんだ、勢いすげえな」



声裏返っちゃった、、恥ずかしい･･


今宿に戻ってきて夕飯までの自由時間に連絡をくれたんだって
今日の試合のことや次の対戦相手が最強すぎること
色んな話をしてくれる三井君






三「そういや電話するの初めてだな」



『そうだっけ』



三「いいな電話」



『三井君電話好きなの？』



三「好きっていうかAの声聞けるから」



『〜なっ//』




さらっとそういうこと言うのはずるい
顔が熱くなるのは気温のせいだけじゃない･･よね





三「A約束覚えてる？」


『覚えてるよ、デート･･//でしょ？』



三「んな照れて言われるとこっちまで感染るだろうが//」


『そんなこと言ったって；』




三井君のため息が聞こえる


･･やっぱり面倒臭いよね
一々反応して、うまい返しもできない、、



近くを女子高生たちがきゃっきゃと楽しそうに通り過ぎて行く


きっとあの子たちなら
もっと可愛く楽しくお喋りできるのかなぁ、、なんて考えちゃう






三「だめだな」



『ごめん･･もう電話切ったほうがいいよね』



三「は？おい、また1人で勘違いしてんだろ；」



『何も･･』



三「俺が、Aの声聞いたら会いたくなるからだめだなって思ったんだよ」







三井君は悪くないのに俺の言葉が足りなかったって･･
顔は見えないけど、きっと優しい顔してるだろうなっていうのがわかる




･･私のネガティブな気持ちを
三井君は置いていくことなく、振り返っては見つけて救い上げてくれる。







『三井君･･私行きたいところ考えててもいいかな？』



三「本当か？！楽しみにしてる」











胸が高鳴ってふわふわする



電話を切ってからもしばらく動けず、そのまま風景を眺めた。



望んでもいいのかな



知ってしまったら知らなかった頃には戻れない



失う辛さを知ってるからこそ怖いんだ

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