【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい (ページ24)

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独占欲23 ページ24

三井side

テスト合格したってLIMEをしてから数時間

日中なら割とすぐ帰ってくる返事が今日に限ってない
もう陽が落ちて暗くなってきてる

･･なんかあったとか？いや、そんな返信がないくらいで考え過ぎだろ

つーかLIMEなんて手段でしかなくて
女からの連絡なんて待ったことなかったのによ

Aのことになると色んなこと考えちまう

でも、"両親は小さい頃に･･"って言ってたよな
今までどれだけのものを背負ってきたんだろう

なんとなくだけど、Aが人と深く関わろうとしない理由がそこにあるような気がした。

･･何もなかったらなかったでいい

通り道だし、アパートの前通ってみるか

そう思ってAのアパートまで来たけど
若干部屋の電気付いてるっぽいな

って外からこんなん見て俺大丈夫か；？

普通に不審者だよな･･帰るか

振り返ったところで袋を持った男が敷地内に入ってくるのが見えた。

近くまで来た時に見覚えのある顔だと気付く

三「･･あ」

烈「あ"？」

あの時Aと応援に来てたヤツだ
なんでここに？

烈「･･！あぁ、湘北の････三菱君？」

三「誰だよ。おれは三井寿」

烈「そうそう！三井君や。んでここに何のよう？」

声は穏やかだけど顔が全然笑ってねぇ
敵意むき出しじゃねぇか

三「Aに勉強教えてもらったお礼言いたくて」

烈「今A熱出して寝込んだどるから、悪いけど出直してや」

は？熱？

じゃっとアパートに入って行こうとするコイツを引き止める

三「ちょっと待ってくれよ。Aは大丈夫なのかよ」

烈「俺が看病してんだから心配せんでもええで」

看病って･･頼る人がいないとはいえ
ただの友達でそこまでするか？

早く家に入りたいのか急に雰囲気がガラリと変わる

烈「ガキのくせに一丁前に独占欲出しやがって
横から出てきて波風立たせんじゃねぇ」

三「なんだと･･」

烈「今Aの隣にいんのは俺。これからさきも俺や、お前じゃない。わかったら帰れ」

勝ち誇った顔でアパートに入っていくのをただ眺めてるしかできなかった

たしかにあいつの方が今は近いかもしんねぇけど

俺だって･･俺だって少しはAの心のどっかには引っかかってるかもしれねぇじゃねえかよ

つーかあいつ女いるんじゃねぇの？

独占欲出してんのはお前だろが

むしゃくしゃした気持ちが抑えきれず体育館に戻り夢中で3Pを打った。