【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい

初めてだよ21 ページ22

三井君は学校でも木暮君に教えてもらいながら勉強をしてるみたいで
私が出す問題は難なく解けるようになっていた。




三「なぁA」


『ん〜？』

答案用紙に視線を向けながら返事をする。




三「インターハイ終わったら2人で出かけようぜ」


『出かけるって･･デートってこと？』


三「俺はそのつもりだけど」




な、なんて返事したらいいかわかんなくて顔を上げられない
平静を装って採点を続ける。





三「A行きたいとこあるか？」



『特に･･というか三井君の方がそういうの慣れてるでしょ？』



あ･･今のなんか感じ悪かったかな、、
でもきっとたくさん経験してるだろうし
私といても楽しくないとすら思っちゃう





三「おい、俺をなんだと思ってんだ；
Aがどこに行ったら喜ぶかわかってたら聞かねえよ」



『ごめんなさい･･』






三「大体ここに女連れてくんのも初めてだっつーの」



まさかの言葉に思わず顔を上げる



三「んな驚くことかよ笑」


『だって･･きっとモテるだろうなって
いろんな女の子と付き合ってたと思ったから』



三「自分から好きだって言ったのも家に連れてきたのも
どこかに出かけようと思ったのも、全部Aが初めてだっつーの//」




そんな真っ直ぐ言われたらこっちも照れちゃうよ


三井君の言葉には裏がないから
ひねくれ者の私にもまっすぐ届く



採点してる手を包むように握られて、ビクッと反応してしまう。





三「んで、行くの行かねえの？」





『････いく//』


三「お、おう//」



私の返事を聞くと笑顔で喜ぶ三井君を見て
私も自然と笑顔になる。





三「その顔は反則だろって･･」


『えっなにか変だった？』


三「逆だよ逆」



？？





三「なぁ大学で言い寄ってくる男とかいねぇの？」


『私に？いるわけないよ〜』



三「ほんとかよ；そのニブさは信用なんねぇな；」


『なんか言った？』





三「かわいすぎて手出したくなるって言った」


『はっえｯ//手ｯ？！//』





この間キスされそうになったことを思い出してしまう


そしてふと烈君の言葉が頭によぎる



比べる対象がいないからわかんないけど
でも三井君はそんなんじゃない



私がこんなんだから烈君が心配してくれるのもわかるんだ


でも私は私と向き合ってくれてる三井君を
目の前の三井君を見て判断する

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