【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい (ページ17)

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久しぶりにバスケ部を見に行くと1年生vs2.3年生の試合をしてた。

もうすぐ実習も終わり

この体育館でみんなを見れるのもあと少しだなぁ

彩「A先生！見に来てくれたんですねー！三井先輩張り切りますねっ」

『へぇ？！』

彩「付き合ってるんですよね？」

彩子ちゃんがにやにやしながら小さい声で耳打ちする

『付き合ってないから；』

彩「あれ、じゃぁ三井先輩の片思いだ」

『ねぇ彩子ちゃん何で知ってるの？』

彩「三井先輩わかりやすいし、A先生のことばっかり見てますもん」

彩子ちゃんには何でもお見通しって感じがする

彩「三井先輩グレてたけど根は真面目だし、案外モテるんですよ」

『グレてたって、三井君が？』

彩「聞いてなかったですか？あちゃー･･」

将来を期待された選手だったこと
膝の怪我でバスケから離れ、不良達とバスケ部が喧嘩をする大きな事件が起こって
危うく廃部になりかけたけど、それがきっかけで三井君がまたバスケ部に戻ってくることができたって

初めて会った時みんな怪我してたのはそういうことだったのか･･

バスケから離れてた時きっと辛かったよね
戻ってくるのもすごく勇気がいったと思う

『三井君･･またバスケすることが出来てよかった』

彩「惚れちゃいました？」

『彩子ちゃんっ///』

三「なに楽しそうに話してんだ？」

いつの間にうしろにいたの；

彩「三井先輩が意外とモテるって話ですよ」

三「あ？」

隣にいる三井君を見上げる
そうだよね、モテない方が変だよね

ギャラリーを見ると流川君のファンが多いけど
三井君が3Pを決めた時に喜んでる子を何人か見かけた

三「どうした？」

「青春だなぁって」

三「なんだそれ」

無邪気に笑う三井君にドキっとしてしまう

いやいや、ダメでしょ私

こんなに真っ直ぐに気持ちをぶつけられたことがないから三井君といるとペースが乱される

自分が自分じゃないみたいになるのが怖い

1人でいれば傷つかずに済む
"誰か"に私を知ってもらおうとも思わない

だってそこがあたたかい場所だってわかったら
そこにいたいって思っちゃうもん

私が1番わかってる

いつかいなくなってしまうのであれば

1人で立てなくなるなら
最初から1人がいい

実習が終わったら会うこともなくなる
充実してたからちょっと寂しくなるだけ

日常に戻るだけ

それだけだよ。