【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい

こころの壁15 ページ16

三井side



Aの手細くて小さい
近づいたらなんかいい匂いするし
って俺変態みたいじゃねぇかよ


でも痛くないとか気持ちいいとか
えろいことに脳内変換すんなって方が無理




本人は何が？みたいな顔してやがるけど
これ天然でやってんのか？
こいつ誰にでもこうなんじゃねえよな






三「聞きたいことあるんだけど」

『なに？』



三「好きになった人がタイプって今までどんなやつ好きになった？」




まだまだAのこと何も知らない
どんな奴がAの側にいたのか気になる




『･･わかんない』


三「あ？なんだそれ付き合ってた奴忘れるくらい多いとか？」


『違うけど･･』


三「んじゃ1番長かったやつは？」







下を向いたまま全然話そうとしない

なんだ？

しばらく黙って様子を見る





『･･････なぃ』


三「ん？」



『彼氏いたことない』







Aの言葉が頭をループする



三「まじかよ」



この見た目だし男が放っとかなかっただろう
本当に？まさかの答えに驚きが隠せない




『ほらぁ！引いてるもん！だから言いたくなかったの･･』



恥ずかしいのか涙目でキッと俺を睨むA
全く怖くないしむしろ可愛いとさえ思う





三「じゃああのマッシュのやつは？」


『マッシュって･･烈君のこと？
烈君は友達だし、それに彼女いるし』



え、あいつ女いるのかよ
あの俺に向けた表情は絶対Aのこと好きだと思ったんだけどな
気のせい、、か？





『もうやだっ』


俺の手を振り払ってそっぽを向く
耳まで赤いの見えてるけどな





三「そんなことで引いたりしねえだろ」


『･･うそだ』


三「俺は思ったことしか言わない」






むしろ好きな女なら誰だって嬉しいと思うはず

一つに束ねた髪にそっと触れれば大きな目で俺を見る





三「もっとAのこと知りたい。教えてくれよ」


『私なんて教えるほど何もないよ･･』




Aのこと少し知れたと思ったのに
すぐ壁を作って中に入れようとしない





『どうして私なの？』



どうしてって･･



少し疑うように
俺の反応を見ようとしてるような気がする

まだそう簡単に心許してくれねぇか



三「それはこれから少しずつ伝えていく予定」


『っ//』


三「だからAも少しずつ俺のこと知っていけ」





無理強いはしない
ゆっくりゆっくりAの壁を壊していけばいい


離された手をもう一度掴んでそう伝えれば控えめに頷くAに愛しさが込み上げる

隙間16→←余裕14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す