【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい

自覚12 ページ13

三井side




保健室･･いるな
窓越しに生徒と話してるのが見える
最近やたら目で追っちまうんだよな



宮「何見てるんスか？」

三「なんでもねえよ」



宮「もしかしてAちゃん先生？･･三井サンも男ですね〜」


宮城がニヤニヤしてるのがムカつく



つーかそんなんじゃねぇし
べつにただの教育実習生だろ。




だけど･･




律儀に応援に来てるし
眼鏡かけてなくて私服で女子大生って感じで
いつもと雰囲気違うけどそれはそれで良い･･


いや、良いってなんだよ；



烈「A」

『烈くん』



男の牽制するような目

独占欲丸出しのあいつなんなんだ？
いけすかねぇ野郎だな



彩子は彼氏だとか言ってたけど本人は否定してるし



振り返ると男と楽しそうに話してる先生
学校じゃ見せない笑顔。あんな顔もするんだな




彼氏なのか･･？･･別にどっちでもいいけどよ







そして何故か保健室に足が向いちまう



入れば不安定な椅子の上で立ち往生してやがる。
しっかりしてるようでどっか抜けてる
話しながらどこか寂しそうな顔をするし
笑ったと思ったら泣き出す





俺が安西先生に救われたように
救われてるやつが絶対いる


実際クラスでも話を聞いてもらったって話してる奴いたし


他のセンコーよりよっぽど慕われてるはずなのに
ふいに感じる孤独感はなんだ？




放っておきたくない
そう思って体が勝手に動いて引き寄せてた


抱きしめてみれば華奢な体に力の加減がわからなくなる。






三「顔赤いな」



『〜〜〜〜っ///』




･･なんだその反応



さすがに･･可愛すぎんだろ



顔真っ赤で目潤ませて
んな男なんて初めてじゃねぇだろうに




･･あの男も見たことあんのかな



だめだ
いつからなんてわかんねえけど
とっくに心持ってかれてたわ








三「からかってねえ。好きなんだよ」



『っ//すき？！え････』



三「先生だからとか断るなよ」






図星かのように黙り込む





三「別に今すぐどうこうなるとか思ってねぇし
ただこの先Aの隣に俺がいるようにこれから頑張るってだけ」



『頑張るって･･というか今Aって言ったでしょ』



三「AはAだろ」



『そういうことじゃなくて；』



三「あいつも名前で呼んでたから俺も名前で呼ぶ」



『あいつ･･？』





わけがわからないという顔


自覚した途端全部が可愛く見えてしょうがねー
連絡先聞いたけど規則だとかで断られた
真面目な奴

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