【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい

湘北高校１ ページ2

「翔陽高校は先週他の人に決まっちゃったんだよ；」



『えっ！そんな･･なんとかならないですか？』



「受け入れ人数1人だからなぁ」



『そうですよね･･』




大学3年
就活で周りがバタバタし始めるなか
私は早々に風邪を引き


教育実習先に母校の翔陽高校を希望していたんだけど
大学を休んでる間に他の人に決まっちゃったって。。




落ち込む私を見兼ねて
先生が実習に行ける高校を探してくれた



「A、湘北高校はどうだ？」



『湘北高校･･』



母校だから翔陽希望だったけど
アパートからは湘北の方が近い
いいじゃん湘北高校！！




『湘北高校受入れしてるならお願いしたいです！』



「そうか！連絡しておく。
私の知り合いがいるから伝えておくよ」



『ありがとうございます』




時計を見るともうすぐ講義の時間だ
お礼を言い部屋を出ようとすると心配そうな顔で呼び止められた。




「今もバイト掛け持ちしてるのか？」



『はい！あ、でも実習始まるので今は2つだけです』



「特待生の成績も問題ないんだから･･あまり無理しなくても」



『無理してないですよ。いつも心配してくださってありがとうございます』









幼い頃両親を亡くした私



親戚に引き取られたけど
大人の事情とか、、色々目にしてきたから
出来る限り周りに迷惑をかけないように勉強だけは頑張った。





大学に入学すると同時に一人暮らしを始めて
大変だけどそれなりに充実してる






講義中うしろの席から今日の合コンは･･とか
好きな人がどうとか彼氏と喧嘩したとか
そんな話が聞こえてくるけど
私とは縁遠い話でドラマや映画のような感覚でしかない







『恋･･かぁ』






"恋はするものじゃない落ちるもの"

なーんて何かで見たことがあるような、ないような





私も･･いつか彼女たちみたいに

笑ったり泣いたり傷ついたりする日がくるのだろうか









近いからという理由で選んだ実習先


この選択が私に起きるはずのない"まさか"の連続になるなんて


この時は全く思っていなかった。

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