【流川】甘対応 ページ5
『なに見てるのー?』
楓の教室に遊びに来たら珍しく起きてる
しかもスマホなんか触っちゃって
覗き込もうとするとパッと画面を隠された。
え、すごく怪しいんですけど。
流「用事?」
『彼女なのに用がないと来ちゃいけない?』
流「べつに・・」
相変わらずの塩対応
玉砕覚悟で告白したらまさかのOKもらえて
涙が出るほどすっっごく嬉しくて舞い上がったのは一瞬
付き合ってから今までずっと不安
不安で不安で安心したことなんかない
あ・・やば。なんか泣きそう・・
『邪魔してごめんね!教室戻るー!』
流「・・おい」
もうすぐ予鈴がなるのに教室じゃなくて屋上に駆け込んだ
ギリギリを保ってたコップ
一度こぼれたら止まることなく流れ続ける
『ーっひっく・・ぅー』
楓の前で泣かなくて良かった
面倒くさい女って思われて嫌われたくない
屋上のドアが開く音がして目を向けるとまさかの楓がいたので慌てて涙をぬぐう
流「なんで泣いてる」
『泣いてないよ。楓こそなんで屋上に?』
流「Aの様子が変だったから」
私を心配してってこと?楓が?
『楓が私の心配するなんて、それこそ変だよ』
流「彼氏が彼女のこと心配するのは変なのかよ」
楓が真っ直ぐ私を見る
胸が苦しくて止めたはずなのに涙が溢れる
『かえで・・私のこと・・すき?』
流「好きに決まってんだろ」
迷いなく答えるし初めて聞いた楓からの"好き"が嬉しすぎてそのまま抱きついた。
『わたしも大好きだよぅ・・』
流「なんなんだ・・」
わけがわからないといった楓
溢れて止まらない私の不安な気持ちを黙って聞いてくれて最後にはぎゅっと抱きしめてくれた。
流「スマホ・・」
『そういえば何見てたの?』
ゴソゴソとポケットからスマホを取り出して私に手渡してきた
わけがわからないと戸惑ってると
楓がスマホの画面を触りパッと明るくなる
『えっ・・・・・・私?』
なんと待受が私
カメラ目線じゃなくふいに撮ったような写真
『これ楓が?・・さっきもこれ見てたの?』
黙ってこくんと頷く楓
なにこれこんな楓知らない
かわいすぎない?
というか、、
『もしかして楓って私のことめっちゃ好き?』
流「どあほう。当たり前のこと聞くな」
『えへへ//』
好きが溢れる
こんな気持ちになれるのは楓だからだよ
fin.
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作者名:あひる | 作成日時:2023年12月6日 22時