【SLAM DUNK】短いお話集 (ページ4)

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【神】君の隣ページ4

神side

清「あそこにいるの神さんの彼女じゃないっすか？！男といるっすよ！？」

神「･･元、ね」

清「えっ別れたんすか？」

神「まぁ」

なんで別れたんだとか
ノブがごちゃごちゃ聞いてくる。

本当デリカシーない奴だなぁ
だから彼女出来ないんだよ

チラッと窓の外を見ればAが少しチャラそうな奴と並んで帰っていく後ろ姿が見えた。

･･彼氏かな。

別れた理由は、、すれ違いってやつ･･

Aとは1年の時同じクラスで隣の席
打ち解けるのに時間はかからなかった

不器用だけど頑張り屋でふわふわしてる彼女にずっと片想いして
2年に上がった時Aから告白されて付き合うことになった。

でもなんでかな
彼氏彼女になった途端に上手くいかなくなる
大切に思ってるのに

"宗ちゃんなに考えてるかわかんない"と大粒の涙を流しながら別れたいと言われてしまった。

そんな顔･･させたかったんじゃないんだよ

わかった。と伝えたのが最後
あれからAと話すどころか目も合わせていない

これからもあの後ろ姿を何度も見るのか？
俺じゃない他の男と並ぶ君を？

そんなの耐えられるわけない

いてもたってもいられず2人を追いかけたら
Aが1人で歩いてるのを見つけた。

神「A！」

『･･宗ちゃん、、？』

そのまま腕の中に閉じ込めた。

神「ごめん。好き
別れたいって言われた時ものわかりいいふりしたけど
本当は嫌だった。
Aの隣にいるのはこれからも俺がいい」

『･･遅い』

･･終わった。
そうだよな･･こんなむしのいい話ないよな

腕を緩めると
俺の中にすっぽり収まってるAが顔を上げて
あの日ぶりに目が合う

『もう一回言ってほしい』

神「えっなに//」

『ごめんの後の言葉･･もう一回言って』

神「好きだよ」

言ってって言われると恥ずかしすぎる。。
そんな俺とは裏腹に満足そうなA

『好きだから許してあげる』

頬を赤くしてそう言うAが可愛すぎた。

俺に足りなかったもの。。

こんな可愛い君を見れるなら何度だって言えばよかった
別れる前の俺に伝えてやりたい

もう2度と君を失わないように

不安にさせないように

俺の隣でずっと笑っていてくれるように

君に伝え続けるよ。

fin.