【宮城】麻痺 ページ1
『リョータ私と付き合って』
宮「マジ?」
『大マジ』
宮「罰ゲームかなんか?」
女の子からの告白に失礼なことを言うこの男宮城リョータ
こんなこと言われても嫌いになれない私は相当麻痺してる。
馬鹿の一つ覚えみたいに彩ちゃん彩ちゃんって彩子がだーいすきで
私の事なんてこれっぽっちも眼中にない
なんなら男友達くらいの勢いなんじゃないかってくらい
『罰ゲームって・・』
その程度の位置付けだって再確認させられた
嫌いには・・なれないけどさすがに傷付く
私は土俵にも上がらせてもらえないんだね
宮「騙されねーからな!」
人を指差すなバカ
罰ゲームでもないし騙してもない
彩子を諦めるために無駄に色んな子に告白してたけど
されるのは初めてなのか人の好意には素晴らしく鈍感
なんなのよ
心臓バクバクで言った告白も本気にしてもらえない
言い方が悪かった?
いやいやわかるでしょフツー
・・わかんないか。わかんないからこうなってんのか
もうヤケクソだ
リョータに一歩近づく
『リョータが好き』
宮「そりゃ俺も友達としてAは好きだけどー
だからってやっていいことと悪いことがあるじゃん」
『リョータが彩子のこと好きって思う気持ちと同じ好きだよ』
宮「・・え、ガチ?」
なんでここまで言わないとわかんないかなぁ
ほんとに罰ゲームだと思えてきた。
そしてさそんな困った顔しないでよ
悪いことした気分になるじゃん
困らせたかったわけじゃ・・
ううん。
少し困らせたかったのかも
リョータの中に私が入る隙間がどのくらいあるのか
大勝負に出たけど完敗だ。
『・・冗談だよ。ばーか』
これでいいでしょ?
あぁ分かりやすく安心した顔しちゃって
そんなとこもかわいいとか思ってしまう私はやっぱり麻痺してるみたいだ。
fin..
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あひる | 作成日時:2023年12月6日 22時