【SLAM DUNK】あなたが見つめる、あの子になりたい。2

＊season2 ページ37

ーシュｯ

　 スパｯ



ダムダム･･





仙「･･ふぅー」


越「自主的に練習するなんてさすが日本代表は気合い入ってんなー」


仙「からかうなよ越野」



買ってきたスポーツドリンクを仙道に投げ渡す



越「大学卒業したらジェッツからのオファー受けるんだろ？」


仙「んーどうかなー」


越「･･まさかアメリカ行き悩んでんのか？」



仙「それもどうかなー」


越「あいのこと探すのか･･？」





仙道は少し寂しそうな笑みを浮かべ
何も答えず大学の体育館を出てシャワー室に向かう




大学4年になりバスケ日本代表に選出された
ありがたいことにプロの何チームからかオファーもきている。




仙「アメリカか･･」




バスケをしてる奴なら誰だって憧れる場所だ
もちろん俺もそう
でもそれだけじゃないのも事実


しんどくてもここまでバスケを続けてこれたのは
バスケで活躍してればいつか俺の名前が何かしらの形で大きくなったときにあいの耳に入ればいいなって


そんなよこしまな理由もある。







全く女の子とと遊んでないかって言われたら否定出来ないけど、一度も本気で好きだと思ったことはない



今だに携帯の番号は変えられないし
メールアドレスもそのままだ。


笑えるよな





仙「腹減ったな。食堂で何か食べるか」





ラフな格好に着替えて食堂に向かうと
いろんな人から代表入りのことで声をかけられるが愛想を振りまくのは得意な方なのでうまくかわしていく
学校で仙道のことを知らない人はいない



仙道が試合に出れば黄色い声援が飛び交う
日本代表でも人気選手なのだ。





窓に近い陽の光が差し込む席で朝食を食べていると
近くにいた男子学生の集団が外を見て何やら騒いでいる


男1「うちの学生じゃないよな？！」

男2「見たことない！S女大とかかな？」

男3「ミスコンでも見たことないぞ！！」


「「「めっっちゃかわいすぎだよなっ」」」





そんな会話が聞こえてくるので
男子学生が夢中になって見ている視線の先になんとなく顔を向けてみる













仙「・・・・うそだろ」

思わず声が出た

そこにいたのは紛れもなく会いたくてたまらなかったあいだった

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