【SLAM DUNK】あなたが見つめる、あの子になりたい。2

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互いに一歩も譲らない展開
いつの間にか周りも2人の1on1に注目していた


拮抗を破ったのは･･沢北だった。
目と首でのフェイクに反応した仙道を鋭いドリブルで抜き去った。


仙道が完璧に抜かれた
ここまでのレベルなのかと他の代表メンバーも驚愕する



監督「コラｧ！アップしたのか？全体練習始めるぞー」

監督の一言で1on1は中断
沢北は集合に向かう足を止めて後ろを振り返る


沢「お前は俺に勝てねーよ」

仙「･･‼︎」


口だけじゃないそう言えるだけの努力をしてきた証拠だ
マイペースな仙道も言われっぱなしではいられない内なる闘志を燃やした瞬間だった。






ー練習終了後



仙「悪いな呼び出して」

沢「いや、俺も話たいことあったし」


仙道が帰り際に沢北を呼び止めた


沢「んで、元カレが今さらあいに何の用？」



仙「･･俺のことは知ってたのか」

沢「相手がお前だって知ったのは昨日だな」


仙「そうか･･あいとは付き合ってんの？」


仙道と沢北の視線がぶつかる



沢「･･あぁ」


仙「そっか･･んじゃあいは幸せにやってるってことか･･。良かった」


沢「そばにいたからあいがどん底にいた頃を見てきた。俺はよそ見しねぇでずっとあいだけ見てきた。今さら引っ掻き回すようなことすんなよ」


仙道を牽制するように言い沢北はその場から立ち去った。

1人になりポケットに手を入れ空を見る
心を落ち着かせるように息を吐き出した･･













ーーー
ーー
ー



『栄治くんｯ！』


沢「⁈！うぉっ」


後ろから急に声をかけられて驚く


沢「あれ？カフェにいたんじゃねぇの？」

『向かってるってメールくれたから来てみた！』



屈託のない笑顔に愛しさが込み上げる


ーギュｯ


『･･ｯえ、栄治くん？！ちょ、みんな見てるよ;』



俺の中でバタバタするあいを閉じ込めて離さない
あいのサラっとした髪が頬に触れてくすぐったい




沢「あー･･早くアメリカ帰りてー」


『･･？そんなに練習キツかったの？』






あいのニブさに気が抜けるのと同時にどこか安心する沢北だった。








『あ！明日友達と会ってくるね』


沢「男？」


『うん高校の時の友達！』


沢「ふーん。･･俺も行くわ」





『え"･･』

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