【SLAM DUNK】あなたが見つめる、あの子になりたい。 (ページ9)

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男1「入学式で一目惚れしました‼︎
付き合ってください‼︎」

「･･好きな人がいるから･･ごめんなさい;」

男の子からちょっといい？なんて呼ばれて
学校の屋上で告白されてしまった。

本当は好きな人･･はいない。

中学のときに「理由がないならいいでしょ」と
しつこくされたことがあって･･

それからは必ず「理由」をつけて
断るようにしてるんだ

嘘をつくの心苦しいけど

･･なんで？
･･どうして？

みんな理由を求めるから

私の気持ちは置いてけぼりになる。

だから
"好きな人がいる"
これが私がたどり着いた答え。

仙道「あい好きな人いるんだ〜」

声がした方を見ると
仙道先輩があくびをしながら
影になっていたところからこっちに歩いてきた

私の目の前で止まり
身長差を少し埋めるように
腰を屈めて

仙「陵南のやつ？それとも他の学校？」

『いや、っえ; 聞いてたんですか？』

仙「うん。ってかここ俺の昼寝スポットだから」

『そうだったんですね････』

き、気まずい
そしてよりによって
部活の先輩に見られるなんて恥ずかしい･･・

仙『あいこの前も告られてたよね』

『なっ!えっ!･･恥ずかしすぎます･･』

顔に熱が集中するのを感じて
仙道先輩から目をそらして手の甲で頬を冷やした。

仙「･･あいってさぁ、すぐ顔赤くなるね
そーゆー顔あんま男の前でしない方がいいなー」

そう言いながら
仙道先輩の手が私の頬に触れようとしたとき

ガチャ

屋上の扉が開く音がして

仙道先輩の手を避けるように
後ずさりした