【SLAM DUNK】あなたが見つめる、あの子になりたい。

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ピーーーーーーー



試合終了！！！！

「「勝ったーーーー‼︎‼︎‼︎」」



海南応援団が喜びの声をあげる
選手、応援団ともにうなだれる陵南･･
さすが王者海南・・まだ届かなかった・・


でもまだインターハイへの可能性はある
湘北高校に勝てばインターハイへの切符は手に入る
あいは唇を噛み締めて悔しい気持ちをぐっと抑えた


スタメンのみんなも腹をくくった顔をしていた。
次の湘北戦がラストチャンスだ・・・・










陵南とは反対に勝利を喜ぶ海南


清田も勝利をメンバーと喜ぶが、心のどこかであいのことが気になっていた。
ヘアバンドを外しながら、応援席にいるあいのことをチラッと見た

勝者がいれば敗者が存在する
見上げた時に"常勝"の横断幕が目に入る

髪をクシャっとかき上げ前を向き先輩たちと一緒にフロアを後にした。








ーーー
ーー
ー



仙「おまたせ」


試合後のミーティングのあと仙道先輩はキャプテンと2人で話をしていたので
会場外のベンチで仙道先輩を待ってた。



仙道先輩に駆け寄って一緒に歩き出す



仙「期待に応えられなかったな」


いつも飄々としてる仙道先輩だけど
今日ばっかりは元気がない


『っそんな事ないですよ‼︎陵南は強かったです‼︎仙道先輩もみんなの期待に応えてました、むしろそれ以上って良いくらいっ』



勢いよく伝えると
仙道先輩がくるっと私の方を向いた



仙「･･ガラにもなくちょっとだけへこんでるから、慰めてもらってもいい？」


！！

『私にできる事ならなんで・・・・・も・・』


言い終わらないうちに
仙道先輩から抱きしめられてた。。




し、心臓がバクバクして聞こえちゃいそう//



首の後ろに回された手が肌に触れて
時折りぐっとちからが入るからビクッとしてしまう



自分の持て余した手をどうしたらいいかわからず
背中に回すのもおこがましい気がして
仙道先輩のジャージの裾を握った



仙「あい･･」

『は、はい//』

頭の上から声がする

仙「飯食ってる？細過ぎじゃない？」


そう言って私の腰付近に手を置く


『⁈⁈た、たべてます、よ//』


あの･･手、手つきが･･



もう限界だと言うところでパッと離れると
真っ赤な顔になった私をからかうような顔でにこにこ眺めている


『〜っ////』

こんな時でも仙道先輩には敵わない

からかわれただけだったけど
さっきよりも仙道先輩の顔つきが少しだけ良くなった気がした。

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