episode7 ページ39
電車を降りた後に寄ったコンビニを出ると
見覚えのある顔が自転車で横切った。
『かえで！』
流「･･なんだそのかっこーは」
少し進んだところでブレーキをかけ
ダボダボのジャージを着ている私に突っ込みが入る
Yシャツのくだりを説明すると自分で聞いたくせにふーんと興味なさそうな返事が返ってくる。
まぁ楓は中学の頃からこんな感じ
流「家まで送る」
『え？!いいよ‼︎楓疲れてるだろうし遠回りになっちゃう』
流「いいから行くぞ」
楓は乗ってた自転車を降りて私に合わせて歩いてくれる
申し訳ない気持ちになりながらも
なんだかんだ懐かしくて素直に楽しかった
歩いて家まであと数メートルの距離
流「･･アイツと付き合ってんのか？」
『え？アイツ？』
流「仙道」
？！？！
『つ、付き合ってないよ！なに急に』
楓を見るとジッとこちらを見ている
何を話すわけでもなく私のことを見るからパッと目を逸らしてしまった。
ふと楓の足元に目をやると靴紐が取れかかってる
『楓靴紐･･取れかかってるよ自転車持ってるから結びなよ』
流「む、」
自転車のハンドルを握り楓が結び終わるのを待つ
髪サラサラだな〜整った顔してるし
そりゃ親衛隊もあんなにいるの納得だなぁなんて考えてたら
楓が急に立ち上がり私の手ごとハンドルを握る
何？と思った時にはすでに楓の顔が目の前にあってそのまま唇が触れた。
一度わずかに離れたと思ったらさっきよりも深く求めるようにキスが降ってくる
『…んっ、や、』
手はがっちり握られてるから動かそうと思ってもびくともしない
楓の唇が離れたとところでやっと満足に息ができて、
聞きたいこと言いたいことは山ほどあるのに呼吸を整えるので精一杯だった
『なっ、なん、で？』
流「好きなやつにキスしてぇって思っただけ」
『思っただけって･･好きって･･ええ？！』
頭の中がぐちゃぐちゃ・・
好きなやつって・・私？！
流「お前が誰を好きでも関係ねー絶対負けねー」
そう言ってサッと自転車に乗って来た道を引き返していく。
え
えーーーーーーーー？！
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あひる(プロフ) - いざよいさん» えっえっえ🥹ありがとうございます！そのコメントに口角上がりっぱなしっす！！！ (12月30日 23時) (
レス) id: 1a0521cb7f (このIDを非表示/違反報告)
いざよい(プロフ) - こ、口角が！！やばい！！！下がんねぇ！！！！！最高です。 (12月30日 10時) (レス) @page26 id: 86aa8e19a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あひる | 作成日時：2022年12月6日 23時
