【SLAM DUNK】あなたが見つめる、あの子になりたい。

episode4 ページ21

今週湘北高校と練習試合があるって監督さんから発表があった。


湘北高校かぁ
キャプテンの赤木さんが有名で魚住さんともライバル？みたいで
今日の練習魚住さんすごく気合い入ってたなぁ



私もしっかり準備しなきゃ‼︎
足りない備品がないかチェックしよ


部活が終わった後に1人倉庫に向かった。



ストックを確認して練習試合用に救急セットをまとめた



『よし･･これで練習試合大丈夫』


仙「あい？」


自主練を終えた仙道先輩が汗を拭きながら部屋に入ってきた



『あ、お疲れ様です。もう終わりですか？』


仙「うん、あいも帰ろう。送ってく」


『え･･奈々美先輩は？』



仙道先輩が奈々美先輩のこと好きなのを気付いてしまったから
つい奈々美先輩の名前出しちゃった･･




仙「奈々美？？いつも通り越野と帰るんじゃない？」



不思議そうな顔をしたあとに
私の後ろに目線を移して


仙「備品整理してくれたんだなあいは気が利くから助かるよ」


私の頭をぽんぽんと大きな手でするから
胸がドキドキしてかぁっと顔が赤くなるのがわかった。



『き、着替えてきますね///』

そう言って勢いよく仙道先輩の隣を通り過ぎたとき
床に置いてた段ボールに引っかかった。


『わっ』
転ぶー！と思ったら


仙道先輩が後ろから手を回して支えてくれたおかげで転ばずに済んだ





･･済んだけど


･･近いー////




ぐっと引き寄せるように支えられてるから体が密着してて
なんか抱きしめられてるような体勢に･･






仙「あっぶねー大丈夫か？」


『･･はい//』



仙「あいってしっかりしてると思ったり危なっかしいとこもあって目離せないな笑」


『そ、そんなことないですよ。私はしっかり者です』


仙「自分で言うなよ」


眉毛を下げてハハッと笑ってくれた。




着替えるためにお互い部屋を出て
昇降口で待ち合わせをすることに








ー危なっかしいとこもあって目離せないな






報われない想い
好きと自覚した瞬間に失恋･･


『･･ずっと見ててくれたらいいのに』


誰にも聞こえないくらいの小さな声で呟いて
仙道先輩の待つ昇降口に小走りで向かった。

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