episode5 ページ27
駅まで歩いてるとさっきまで晴れていた空が
曇ってきてあっという間に雨まで降ってきてしまった。
走ったけど駅に着いた頃には肩がびしょ濡れ・・
仙「そのままじゃ電車乗れないな」
『後は帰るだけですし、大丈夫ですよ』
ハンカチで肩を拭いてると
仙道先輩が周りを見渡しながら
仙「全然大丈夫じゃないでしょ;」
そう言ってバックからタオルをだして
私の頭からバサっとかけてくれた。
仙道先輩も濡れてるのに・・試合も近いし風邪引いたら大変
『私ハンカチあるので、タオル使ってください‼︎』
タオルを取ろうとした手をガッと掴まれて
仙「あい・・透けそうだからそのままにして?」
『⁈?!/////』
先輩に言われて初めて気が付いた;;
は、恥ずかしい・・
タオルをぎゅーっと握って下を向くと
仙「あい俺の家近くだからそこまで頑張れる?」
・・え
・・今家って言った?
『いやいやいや、流石に申し訳ないので;』
仙「気にしなくて大丈夫。俺一人暮らしだから」
いや、そーゆー問題では・・
でも雨は止みそうにないしお言葉に甘える事にした。
仙道先輩が傘を買いに行ったけど
売り切れちゃってて、結局先輩の家まで2人で走って向かった。
『・・お、お邪魔しますっ』
先輩はドタバタと家の中に入っていき
タオルとTシャツを持ってきてくれた。
仙「ここ風呂、服は乾燥かけよ」
『仙道先輩からシャワー浴びてください‼︎』
仙「いやいやあいからでしょ」
『私は大丈夫なので!仙道先輩から入ってください!』
仙「じゃ、一緒に入る?」
『は、入りませんっ///』
イジワルな顔ズルっ・・
『仙道先輩は陵南のエースです!先輩が倒れたら私絶対後悔するのでこれだけは譲れませんっ』
そう言って先輩の背中をぐいぐいと脱衣所に押し込む
私の意思が固いのを察して先に入ってくれた。
ローベットにくつろぎ重視のローソファ
バスケ雑が積み上げられてて
壁には陵南のユニホームが掛けられている
仙道先輩の部屋らしい・・
ん?
棚に奈々美先輩が真ん中で両端に、越野先輩、仙道先輩
3人が笑ってる写真が飾られていた。
・・中学の頃かな
制服が違うのと、どことなくみんな幼い
なぜかわからないけど心がざわついて
左手に着けている仙道先輩からもらったブレスレットを
無意識に右手でぎゅっと握った。
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シルビア★姉貴 - あひるさん» …🤔🤔うーん…やっぱり…もったいない… (5月11日 1時) (レス) id: 71ed2dd613 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - いざよいさん» えっえっえ🥹ありがとうございます!そのコメントに口角上がりっぱなしっす!!! (12月30日 23時) (レス) id: 1a0521cb7f (このIDを非表示/違反報告)
いざよい(プロフ) - こ、口角が!!やばい!!!下がんねぇ!!!!!最高です。 (12月30日 10時) (レス) @page26 id: 86aa8e19a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる | 作成日時:2022年12月6日 23時