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『藤井くん、ひっぱられるんだけど』
「なぁ、この次、どうすんの？」
『………。』
「あ、ほどけた。」
私の髪で三つ編みなんぞやってやがる。
編んでは編み直して、
また編んでは編み直して、
集中しているのかどんどんと彼の身体が接近してきて…
近い近い、近いってば…
「あ、シャンプーのにおいや。」
すんっ。
しまいには藤井君が髪に鼻をつけてきた。
反動でバッと飛びのく私。
「うわ、びっくりした」
『それ、私のセリフ…！』
「ええ匂い嗅いだだけやんけ」
『〜〜〜っ！』
違うんだよ、
藤井君の方がいい匂いするんだよ…
それも、どっかの男子がやってるようなキツい香水じゃなくて
かざらない、本当に微かに香るぐらいの奴。
だから正直、
そばにいるだけで落ち着かない。
どうしても隣の方に気がいっちゃう。
なんだかドキドキして、
内容なんてちっとも頭に入ってこない。
それでもなんとか耐えた。
必死に知らんフリしてページをめくり続けた。
ここで構ったら負け。
うん、負けな気がするもの…。
「…おもんな」
そしたらようやく飽きてくれたのか
髪をいじる手は止まった。
(よかった…)
ずっと詰めていた息を吐き出して、ほっとした
…のもつかの間。
『うﾞッ…』
代わりにと始まったのは視線攻撃。
私と、私の手元を何度も見比べては
刺さるような視線を送ってくるんです。
…本当、この人は何がしたいんだ。
やっぱり異常な密着感は改善されないし
ページをめくるたびに視線が強くなっていくわけだし…
(こうなったら)
仕方あるまい
一回きつめに注意して藤井くんには諦めていただこう。
そもそも勝手についてきたのは藤井くんだし
それぐらいしてイイよね…？
コマを追っているふりをしながらその時を待った
よしよし、もう少し…
きっともう少しで邪魔してくるはず…
「なぁっ、A……、」
キタ！そう思いながら横を向く。
いや、ちょっと待てよ、
私今、藤井くんに、名前で呼ばれなかった…！？
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スマイル - やばすぎます！最高です！これからも頑張ってください、応援してます！ (2017年3月5日 20時) (
レス) id: e5bbd18aec (このIDを非表示/違反報告)
重恋 - 淳太くんのドS彼氏お願いします！ (2016年8月3日 1時) (レス) id: e86bab1bd6 (このIDを非表示/違反報告)
藤井美月 - 感想遅くなってすみません！ 最高です！ ありがとうございます！ (2016年8月2日 15時) (レス) id: b188ce8a87 (このIDを非表示/違反報告)
りょうか - リクエストお願いします！神ちゃんに嫉妬されるやつがいいです。サブキャラでしげを出していただければ・・・あと名前あーりーからりょうかに変えました！ (2016年7月29日 11時) (レス) id: d9ed7a6b25 (このIDを非表示/違反報告)
ももピポ - リクで，照史くんで風邪をひいた彼女を看病するをお願いします! (2016年7月20日 7時) (レス) id: a25a154e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おから
| 作成日時：2016年3月6日 22時
