風邪薬と紫色さん ページ13
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「A、しんどいやろ」
2年ぶりに風邪を引いてしまった。
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朝から熱が出て、頭もガンガン鳴り続けている
原因は多分、働きすぎ。
でもそうなってもおかしくない位に私は仕事に追われていて
休みである今日だって家のデスクに向かわなければ間に合わない状態だ。
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だからこそ、気づかれちゃいけなかったのに。
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濱田くんは私のおでこに無理やり彼のを重ねると
「…やっぱりな」
わたしに寝ておくよう促した
『大丈夫。全然平気だよ…』
そういってうつさないよう濱田くんから遠ざかろうとするけれど。
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ふわっ…
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次の瞬間には私はいわゆる“お姫様抱っこ”をされていて…
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『で、でもしごと…』
「あきまへん。今日は休むの。」
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抵抗むなしく運ばれた先は
私のベッド…ではなく濱田くんのベッド
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『なんでこっち…』
“俺の持ち物には元気パワーがこもってるからな”
そういって冗談っぽく笑う濱田くん。
でも、彼の香りがする空間に浸ると
なんだか本当に心が安らいでくる
…と同時にどっと押し寄せる疲労感。
想像以上にガタの来ていた自分に気づき
(これはもう逆らえないな…)
布団を口元まで引っ張る。
濱田くんも、もう私が観念したことを察したのか
「そのままじっとしとくんやで？」
そう残してどこかへ歩いていった
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そうして5分もたてば。
「これを一回２錠、と。」
棚からとってきたのだろう。
ベッド横に膝をつき薬の箱を見つめる彼の姿…
『………ぁ。』
あくまで落ち着いて、てきぱきと動く濱田くんを見て
なんだかふっと子供の頃を思い出した
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こうして熱が出ちゃったときは
お母さんが付きっ切りで看病してくれるのがお決まりだった
いつもなら学校に行っていて見ることのできないテレビ番組をぼんやり眺めて
“みんなは何してるのかな”
なんて熱が出たことをちょっぴり恨んだりして…
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スマイル - やばすぎます！最高です！これからも頑張ってください、応援してます！ (2017年3月5日 20時) (
レス) id: e5bbd18aec (このIDを非表示/違反報告)
重恋 - 淳太くんのドS彼氏お願いします！ (2016年8月3日 1時) (レス) id: e86bab1bd6 (このIDを非表示/違反報告)
藤井美月 - 感想遅くなってすみません！ 最高です！ ありがとうございます！ (2016年8月2日 15時) (レス) id: b188ce8a87 (このIDを非表示/違反報告)
りょうか - リクエストお願いします！神ちゃんに嫉妬されるやつがいいです。サブキャラでしげを出していただければ・・・あと名前あーりーからりょうかに変えました！ (2016年7月29日 11時) (レス) id: d9ed7a6b25 (このIDを非表示/違反報告)
ももピポ - リクで，照史くんで風邪をひいた彼女を看病するをお願いします! (2016年7月20日 7時) (レス) id: a25a154e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おから
| 作成日時：2016年3月6日 22時
