寂しい夢 ページ22
「A、おやすみ。」
生活リズムが狂った私が寝るまで、
ずっとそばにいてくれるミョンス。
何かしゃべるわけでもなく、
ただずっと隣にいてくれる。
それが、不思議と嫌じゃなかった。
さっきは昔の場面と重なって、
怖かったけど静かな時間がとても心地いい。
そして、そのまますぐに寝てしまった。
ふわふわとした布団も
可愛らしいカーテンも
女の子らしい部屋だって
本当は、当たり前だった。
当たり前だと思ってた。
確かに身体は18歳かもしれない。
だけど、私の記憶、感情、心は10歳のまま。
まして、外の世界と遮断された空間に
閉じ込められてたんだから。
体中の痣はまだ消えない。
見るたびに、深い闇に引きずり込まれそうになる。
A…
誰？
懐かしい声。ママ?パパ?
暖かいけど、寂しい夢。
夢でしか会えないもんね…
もう一度会いたいよ
私もそっちに行きたい
夢の中で何度も叫ぶけど、
声は出ない。何も伝わらない。
だんだん見えてる景色が歪んでいく。
もう終わりなの?
待って行かないで!
一人は寂しいの!
目が覚めると同時に、涙が頬を伝った。
どうして…
どうして私を独りにしたの?
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おかぴ(プロフ) - ｷﾑｷﾑさん» キムキムさん返信遅くなりすいません!!ありがとうございます (2016年7月17日 22時) (
レス) id: 3c34c8cfdb (このIDを非表示/違反報告)
ｷﾑｷﾑ - これ面白いです！号泣しました！鳥肌でしたよ！ (2016年6月5日 0時) (レス) id: ab3a3caa63 (このIDを非表示/違反報告)
おかぴ(プロフ) - まさん» まさん、ありがとうございます!!更新がんばります (2015年12月27日 17時) (レス) id: 338e63468e (このIDを非表示/違反報告)
ま - 号泣です……σ(´・д・｀) (2015年12月1日 0時) (レス) id: 9d5f231e06 (このIDを非表示/違反報告)
おかぴ(プロフ) - ほやぼーやさん» ほやぼーやさん、ありがとうございます!!暖かいコメント励みになります＾＾ (2015年9月16日 17時) (レス) id: 338e63468e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おかぴ | 作成日時：2015年2月9日 10時
