拒絶反応 ページ19
「じゃぁ、今日からここがAの部屋ね。」
そう笑顔で言われ、私はただ声の主を
じっと見つめるしかなかった。
買い物から帰ってきて
背中を押されながら部屋に入ると
そこにはベッドのほかに
机や鏡、本棚には本が数冊並んでいた。
もちろんINFINITEのCDも置いてあった。
「トイレはあっちだし、お風呂はそっちだし…
キッチンは…って知ってるか。」
ソンジョンはにこにこしながら説明する。
私はある一点しか目に映ってなかった。
まだ痛む足で近づく場所。
「…Aちゃん?」
気に入らなかったかな?と、後ろで
つぶやくソンジョンに
あわてて首を横に振る。
窓
「…窓?」
ありがとう
「どういたしまして。」
ソンジョンは笑うととても可愛い。
年下だけど、お姉さんみたいに思える。
…オンニ、スアオンニ。
やっぱり考え出すと、不安で
押しつぶされそうになってしまう。
わかってる。
オンニならきっとどこかで元気なはず。
正直、この人たちが何でここまで
してくれるのか、
私には理解できなかった。
あの部屋。
そこに誰かが入る目的はただ一つしかなかった。
窓がなく、ただベッドがあるだけ。
思い出して、めまいがする。
「危ない。」
後ろから支えてくれたのは
ミョンスだった。
いつの間にここに来たのか
わからなかったけど、
ミョンスのおかげで倒れずに済んだ。
眠い
「…まだ昼だけど。」
私の体内時計はもうずいぶん狂ってしまったのか。
窓から差し込む光で、寝る時間じゃないのは
十分理解してるつもりなんだけど、
これは昼寝の眠たさじゃない。
「ご飯食べたら昼寝しなよ!
買い物で疲れたんだよ、きっと。」
ソンジョンがリビングへと促す。
目を擦りながら、みんながいるテーブルに着く。
「いただきまーす。」
いただきます
睡魔と闘いながらご飯を食べ、
先にごちそう様をしてその場でうとうとする。
部屋に戻ろうとは思うけど体が動かない。
首がコクコクと揺れる私を
ミョンスが抱きかかえる。
何が起こったのか分からない私は
一気に目が覚めて
腕の中でジタバタと暴れる。
ベッドに降ろされた瞬間、
体が拒絶反応を示す。
やめて…ッ
お願い…触らないでッ…
拒絶反応なんて久しぶりだった。
抵抗という言葉すら忘れてたんだから。
何で、ミョンスに対して
抵抗してしまったのか
私はわからなかった。
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おかぴ(プロフ) - ｷﾑｷﾑさん» キムキムさん返信遅くなりすいません!!ありがとうございます (2016年7月17日 22時) (
レス) id: 3c34c8cfdb (このIDを非表示/違反報告)
ｷﾑｷﾑ - これ面白いです！号泣しました！鳥肌でしたよ！ (2016年6月5日 0時) (レス) id: ab3a3caa63 (このIDを非表示/違反報告)
おかぴ(プロフ) - まさん» まさん、ありがとうございます!!更新がんばります (2015年12月27日 17時) (レス) id: 338e63468e (このIDを非表示/違反報告)
ま - 号泣です……σ(´・д・｀) (2015年12月1日 0時) (レス) id: 9d5f231e06 (このIDを非表示/違反報告)
おかぴ(プロフ) - ほやぼーやさん» ほやぼーやさん、ありがとうございます!!暖かいコメント励みになります＾＾ (2015年9月16日 17時) (レス) id: 338e63468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかぴ | 作成日時：2015年2月9日 10時
