四十七話 ページ10
「あれ、そういえば。」
着替えも終わり、いつもの坂之下商店。
大地にアイスをおごってもらい、がりがり君を頬張りながら、さっきの出来事を思い出す。
「深春と西谷は安上がりでいいなー」
あはは、と大地が笑いながら、考え事をしていた俺のアイスを食べる。
「あっ！！ちょ、お前大地…！」
大地に詰め寄ると、俺の口の中にアイスが入れられる。
「！大地もしかしてダッツですか、これ」
「そ、がりがり君勢が二人いるもんで。」
なんて談笑していると、ポケットの中の携帯が震える。
はっ、とさっき不審だったこといたことを思い出す。
「…母さん…？」
いつもはあまり連絡をしない母さんからの、不在着信。
出ようと思ったときにはもう切れてしまっていた。
一気に不安になる。
『白鳥沢に、お父さんが来ました。』
ついさっき、聞いた情報とどこかつながるような気がする。
「っもしかして！」
ポタリ、とアイスが溶けて手にたれる。
「あー！小我さん！溶けちゃいますよ！…小我さん？」
「日向…これやるよ。…っごめん、大地。俺帰る！！」
日向に半ば無理やり食べかけのアイスを押し付ける。
そして俺は家に向かって、無我夢中で走った。
「(…もしかしたら。…思いたくない、当たってほしくもない…
っけど。)」
もう俺は、陽の時みたいに、後悔したくない。
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雪ノ透＊みゅーん(プロフ) - dalmeさん» ありがとうございます。 頑張ります！ (2017年6月6日 13時) (
レス) id: 9018f6b317 (このIDを非表示/違反報告)
dalme(プロフ) - 遅れてすいません、元桜翡苑です!続編おめでとうございます。これからも頑張ってください! (2017年6月1日 22時) (レス) id: e78c789fa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪ノ透＊みゅーん | 作成日時：2017年4月12日 17時
