サクラと、羽と、 5 (ページ7)

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Episode201 ページ7

その後潤を寝かせ、俺はしばらく潤の部屋のテーブルを借りて勉強をしていた。

ポス、と背中に寄りかかられる感覚がして、俺は小さく笑う。

「起きた？」

「うん…おきた…おはよ、しょおくん」

寝起きの潤の声はふわふわしていて、俺はまた頬が緩む。

そのまま、俺の後ろに座って抱きついてきた。

「ほら、正面こいよ」

そう言って振り向くと、んー、と言いながら、俺の背中に頬ずりをする潤。

あ～、もう、可愛い…。

暫くそうしていると、ゆっくりと俺の隣に移動してきて、手元を覗いてきた。

「しょおくん、えらいね」

「何も偉くねぇよ、受験だからさ、流石に少しはしないとな」

「でも、しょおくん頭いいから、大丈夫だよ」

潤はそう言って俺のノートをペラ、と捲る。

「しょおくん、高校どうするの？」

「俺は山風高校に決めてるよ」

そう返すと、あそこ頭いいんだよなあ、と苦笑いする潤。