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Episode236 ページ42
潤の消え入りそうな声に俺は眉を顰めつつ、その手は離さずに真っ直ぐ俺の家に向かう。
「しょ…翔くん、部活は、」
「さっき休むって入れた」
早歩きで駅に付けば、電車に乗り込む。
俺は空いている席に潤を座らせて、その前に自分が立った。
「…しょ、くん、」
俺はその声に返事をするように、腕を掴んでいた手を離し、潤の手に絡ませた。
駅について俺の家につくと、俺は自分の部屋に潤を連れて入った。
「…見せて」
「いや、」
「いいから……」
俺がそっと服に手をかけると、ぎゅっと目を瞑る潤。
俺はゆっくりと服を脱がせた。
顕になった上半身を見れば、右肘と腹部に、痛々しいアザが残っていた。
「痛いだろ…」
俺はそっとそこを撫でる。
「…慣れたよ、…多分打撲だから、…ほっとけば治る」
潤はそう言うと、小さく笑った。
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作者名：くるみ
| 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=20000726
作成日時：2024年3月24日 23時
