サクラと、羽と、 5 (ページ32)

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Episode226 ページ32

え、ベッドサイドのボタンでカーテンを開け閉めできんの？

すげぇ…。

ラブホって、もっと、なんか…ベッドとシャワーしか無いんだと思ってた。

でも、マッサージチェアがあったり、でっかいテレビがあったり、Bluetoothまであったり…。

このボタンは何だろ。

俺はベッドサイドの別のボタンを押してみる。

その途端、すっと、目の前の曇りガラスが、一気に透明に変わって。

「えっ、………」

俺の目の前には、シャワーを浴びている最中の潤の姿が現れた。

潤は気づいていないのだろう、シャワーを浴びながら髪を洗っている。

身体のラインがはっきりと見える。

…というか、…全身が、見える。

俺は身体が熱くなるのを感じた。

心臓が早くなる。

いやいや、…ここには泊まりに来ただけで、そんな…。

でも、心は正直で、目線は反らせなくて、俺は目の前の綺麗な恋人を見つめ続けていた。