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Episode222 ページ28
「俺の特別な場所なんだ。いつか潤のこと、連れてきたいと思ってた」
「…翔くん…」
俺の方を見つめて幸せそうに微笑む潤。
その瞳はゆらゆらと揺れていた。
「なんで泣きそうになってんだよ」
俺はそう言って笑うと、潤の腕を引き寄せて抱きしめる。
「…幸せすぎるよ」
「…もっと幸せにしてやる」
「…幸せすぎて…怖くなる…」
潤は小さく呟くと俺にしがみつく。
肩がじわり、と濡れた。
「今すぐには無理でも、俺がお前のことを今の家から連れ出してやる。そしたらふたりで暮らそう。いつまでもずっと一緒だ」
俺の言葉を聞くと潤は何度もコクコクと頷き、静かに涙を漏らした。
俺はそっと身体を離す。
そして、潤の頬伝う涙にキスをした。
「しょ、お、く…」
「ふふ、…好きだよ、潤」
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作者名：くるみ
| 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=20000726
作成日時：2024年3月24日 23時
