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Episode209 ページ15
「おーい」
「…」
「おーい？潤」
「…」
部活終わり、いつものようにふたりで帰っているが、潤が全く喋らない。
おまけに目すら合わせてくれない。
俺はおどおどしながら、早足で歩く潤の後を追う。
「なあ、どうしたんだよ？」
「…」
「…言わなきゃわかんねえって、」
がし、と腕をつかむと、潤の足が止まる。
気づくとちょうど、俺らの思い出の公園の前だった。
「どうしたんだよ…怒ってる？」
もう一度聞くと、潤が振り向く。
そして、キッ、と俺を睨んだ。
「な、なに…」
「良かったね。可愛いお守りもらえて」
「え？」
「可愛かったもんね、あの人。翔くんのタイプなんじゃないの？」
…これってさっきのことだよな…。
「いや、別に…」
「嘘つき。じゃあなんで受け取ってるの、お守り」
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作者名：くるみ
| 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=20000726
作成日時：2024年3月24日 23時
