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Episode207 ページ13
その夜、潤はベッドで、俺は床に布団を敷かせてもらった。
電気を消してしばらくすると、潤の寝息が聞こえてくる。
そっと身体を起こして寝顔を覗き込むと、安心しきった表情で、気持ちよさそうに眠っていた。
だいぶ調子が戻ってきててよかった。
そんなことを思いつつ、潤の髪を撫でる。
…ここ数日にいろいろなことがあったな。
とにかく、めちゃくちゃ幸せだってことだけはわかる。
でも…潤は、まだまだきっと苦しんでる。
俺はまだ子どもだし、潤を連れて逃げるなんてことは出来ない。
補導されて捕まるのがオチだ。
俺が、潤のそばにいる。
それだけが、まだガキの俺が出来ることだと思った。
あどけない寝顔にそっとキスを落として、俺は布団に潜り込んだ。
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作者名：くるみ
| 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=20000726
作成日時：2024年3月24日 23時
