サクラと、羽と、 5 (ページ2)

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Episode196 ページ2

ああくそ、可愛い…。

いつも見慣れないパジャマ姿ってだけでも可愛いと思ってしまうのに、まだ少し赤い頬と、水分量の多い大きな瞳、甘い声。

全部が、すごく、…たまらなく、好きだって思った。

「…あ、そうだ。潤、今日なんか食べた？」

もう昼過ぎだけど、と続けると、潤は少し間を置き、首を振った。

「…もしかしてだけど…昨日も？食べてない？」

少し眉を顰めて聞けば、「…冷蔵庫のヨーグルト食べた」と、小さな声で言う潤。

そんなんじゃよくなるもんもよくならねぇよ…。

俺はコンビニで買ってきたインスタントのおかゆと、スポーツドリンクを取り出す。

「これ、飲んでて？おかゆ作ってくる。台所の、使ってもいい？」

「でも、悪いよ…」

「いいから、こんなときは彼氏に甘えろよ」

「…っ！！」

あ～、もう、そんな真っ赤になってさ…可愛すぎるんだよ…。

俺はそっと潤の頭を撫でて、部屋を出る。