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story144 ページ44
「正直に言うね」
最初に口を開いたのは、雅紀だった。
「それは、自分勝手だよ、翔ちゃん」
「…うん、そうだよな」
雅紀の言うことは、正論で、俺が言っていることは、本当に自分勝手なワガママだった。
「潤はね、俺の大切な弟みたいな存在なの。ニノみたいなこと言うかもしれないけど、小さい時からよく知っててさ、潤のことは、俺が守らなきゃって、気づいたらそういう気持ちになってたの」
「うん」
智くんは何も言わずに、雅紀の言葉に耳を傾けているようだった。
「だから、翔ちゃんとのことで潤がボロボロになってたとき、正直、すげー腹立った。翔ちゃんは最低だって思った」
雅紀は、俺に気を遣うようなことはしないで、自分の気持ちをきちんと吐き出した。
「でもさ、よく考えたら、翔ちゃんだって苦しかったんだよね。俺らは翔ちゃんの苦しみは、分かってあげられなかった。それは、俺らにも責任があると思うの」
「雅紀…」
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ゆかり - いい小説ですね続きをお願いします (2017年9月14日 17時) (
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作者名：潤クル
| 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=20000726
作成日時：2017年9月14日 10時
