命短し恋せよオトコ！？ｰ紫さんBirthday企画2017ｰ ① (ページ15)

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翔ちゃんに飲みの誘いを断られ、俺はひとり帰る自宅をしていた。

「あ！いたいた！リーダー！」

「ん？相葉ちゃん？」

相葉ちゃんは俺に駆け寄ってくると、ハイ、と栄養ドリンクを渡してきた。

「なにこれ？」

「見りゃ分かるでしょ？栄養ドリンク！リーダー、疲れてるみたいだし、これ飲んで休みなよ、って、ま…」

「ん？」

「いや。なんでもない！しっかり体休めてね！おつかれ！」

「え、あ、うん、ありがと」

相葉ちゃんはそう言うとニコッと笑っていなくなる。

…体調悪いと思われたのかな。

俺はもうひとつため息をついて、栄養ドリンクをかばんにいれて、スタジオをあとにした。

「ただいまー…」

家に帰って部屋の灯りをつけると、未だ何も片付けられていない潤との思い出が顔を出した。

ふたりでこっそり行った旅行の時のお土産、写真、潤に貰ったネックレス。

「…なにしてんだよ、もう…っ」

昨日、枯れたんじゃないかってほど出した涙は、全然枯れてなくて。

「あんな奴っ…好きじゃ…ない…」

言葉とは裏腹に、涙は留めなく溢れ続けた。