命短し恋せよオトコ！？ｰ紫さんBirthday企画2017ｰ ① (ページ12)

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「っ…ぅ……っく」

頬を伝う、冷たいもの。

なんてこうなってしまったんだろう…

何もうまくいかなくて、メンバーにまで面倒かけて、挙句別れることになって。

俺、何してるんだろう…。

その夜、俺はひとりで泣いた。

「ねえ、潤くん、こんなかんじでいい？」

翌日は、LIVEのソロの部分の確認だった。

ニノはソロの曲を合わせながら潤に聞いている。

「うん、すげーいい」

「よかった」

ニノはそう言って微笑むと、チラ、と俺を見た。

思わず俯くと、ニノの足音が近づいてくる。

「大野さんも、見てもらったら？」

「…俺は、いいや」

「でも、出来上がってないんでしょ？LIVE、もうすぐじゃん」

「…そうだけど」

「リーダー」

そこに割り込んできた声。

ハッと顔を向けたら潤がいた。

「リーダーのは、リーダーがしたいようにしていいから。他の曲を俺が合わせるから気にしないで」

「え…あ…」