Snow brothers.3 (ページ41)

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Ren

階段から落ちて怪我して、片足生活。

マジ最悪。

ちょっとそこ行くのだってけんけんしてるともう片方にも負担だからって、杖つかないと歩けないし、

自分の部屋行くのにも階段危ないから一人で行くなって兄ちゃん達に止められてる。

辰「蓮～!危ないから今辞めて。照いるから呼びな。」

「いちいちいいって。こん位大丈夫。」

忙しい中呼ぶのも悪いからって辰哉兄ちゃんに適当に返事して、手すり使えば行けるって登ろうとしたけど、

2段目位でずり落ちかけて強制終了。

辰「だから言ったじゃん。又転んでも危ないからさ、一人で階段行かないで。」

照「呼べよって。又落ちたらしゃれになんないから。上行きたいなら乗って。」

照君も優しいし力強いからほらって背中乗っけて運んでくれるけど、

たったこんだけのことが出来ない自分が情けなくてマジで嫌になる。

それに兄ちゃん達の前では義足外せるけどやっぱ学校行ったり外歩くのは嫌すぎて、

明日の学校どうしようって死ぬ程の悩みも。

きつかったら休んでも良いよって言われたけど、

こんなことで休んで良いのかなって気持ちもある。

でも絶対こんな足二度見以上されるし、高校からの友達には事故のことも、

下手したら義足だってことも知らないやつもいるから。

やらかしたんだよね～ってテンションで学校行ける気もしないし、何あれって思われるかも。

そう思ったらやっぱり行きたくないって気持ちの方が勝ってきて、でもそれで良いのかって悩んで、

とりあえず寝て明日の朝考えよって一眠り。

朝起きても、結局気持ちは全然変わってなかったけど。

.

涼「蓮、一回起きて。学校どうする？」

起こしてくれる涼太君の声はいつも通りだけど、

俺のテンションは全然いつも通りじゃない。

「休む…行きたくない。」

涼太君はただ受け止めてくれて、分かった家で勉強しなねって。

涼「辰兄呼び出しで病院行ってるから帰って来るまで部屋にいな。危ないから。」

こんな時でも、足以外元気なのに休んでも、

心配してくれて階段危ないからって言ってくれる。

その優しさ、何となく罪悪感感じる気がしてかえって少し苦しいかも。

涼太君が出てってすぐ、えぇっ！あいつマジで休むの！？って多分翔太君の声が聞こえてきて、

ストレートな言葉に種類の違う優しさを勝手に感じて、又少し苦しくなった。