Snow brothers.3 (ページ4)

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Hikaru

最近ご飯頑張ってる翔太。

俺と正反対で危なっかしい位ひょろひょろしてて細いから、少しでも体重を増やせる様に。

ご飯は涼太も工夫してやってるからそろそろ食事だけじゃ無くて、

制限内で出来る軽い運動を始めても良いかもしれないって話しも辰哉とし始めていた。

食べて増やすだけじゃなくて、少し筋肉つけたら多少体も丈夫になるんじゃないかなって。

今の体型だと風に煽られて道路飛ばされて交通事故なんてことまで有り得ちゃうから、

生きる為にも出来る範囲で鍛えた方が良いと思うし。

なんて頭の中でメニュー考えながら、少し探し物。

でも何だか疲れてたのか、結局見つからないままその日は寝ちゃって、

次に起きたのは、夜中に涼太に起こされた時だった。

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涼「…照っ!照っ!!ごめん、起きて!!!」

「…んっ?どうした?翔太??」

急にバシバシ叩かれて起きたら涼太の姿。

普段は起きるの苦手だけど、わざわざ起こしに来るってことは何かあったんだろうなってすぐ分かって、

こういう時は本能的に起きれる。

涼「うん。翔太吐いちゃって今から病院行くって。」

せっかく最近頑張ってたのに、夜中に戻しちゃったみたいで、

心配だから今すぐ病院連れてくって言うから俺も急いで双子の部屋に向かう。

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部屋に入るとベッドの上でぐったりして泣いてる翔太とその背中を擦っている辰哉。

思ったより量戻しちゃってるし、これは翔太も辛いだろうからすぐ病院行った方が良いな。

「翔太、辛いから病院行こうな。気持ち悪かったら出しちゃって良いから。」

口元にタオル当ててあげて辰哉に支えて貰いながら翔太を背中に乗せると、

すぐに違和感に気づく。

………翔太こんなに軽かった??

前に背負った時より明らかに軽く感じて、これ50も無いんじゃないかって位。

とにかく病院連れて行こうって車に乗せたけどずっとさっきの違和感が引っかかって、

「ねぇ、もしかしたらさ……」

思わず後ろの席の辰哉に運転中に話しかけると、

口に指当ててしーって返された。

辰「俺も気付いてる。話は後にするから。」

多分今翔太がいるとこでは言わない方が良いだろってことで、俺も言いかけた言葉をぐっと飲み込む。

やっぱり辰哉も気がついたってことは、ほぼ確実に俺達の嫌な予感は当たっている訳で、

後ろで苦しそうにしてる翔太に申し訳無い気持ちで一杯だった。