お日さまの下 ページ22
Daisuke
今日は冬だけどいつも以上に暖かくて、雲の隙間から結構な日差しが降り注いでるから、
こんな日はちゃんとしとかなきゃって、時間かけて繊細な肌を念入りに保湿。
日中外に出る予定は無いんだけどね。
でもいつ何があるか分からないから念のため。
何年か前の夏には慌てて焦ってやらかして、
自分も辛いし、家族にも相当心配かけた。なんてこともあったから。
.
その日は今年一番の猛暑日。
一歩外に出ただけで皆汗かいちゃう様なものすごく暑い日だったから、
俺はいつもの様に冷房効かせた自分の部屋にこもって一人で仕事。
家には他に誰もいないけど、そろそろ翔太が帰ってくるかな〜なんて考えながら、
こんだけ暑いとそれだけで具合悪くなりそうとかって思ったり。
こんな日に絶対外行かない俺には無縁な話だけど。
でもこの日は本当に暑くて、エアコン効かせた室内でもいつもより温度が高くって。
どうせ外でないし良いかなって、俺も珍しく薄い長袖脱いで半袖半ズボン。
これが後で大変なことになるなんて、全然思って無かったから…
.
お昼位には帰るって言ってたのに翔太遅いな〜って。
そろそろ連絡してみるかって呑気に思ってたその時、
いきなり鳴り出すインターホン。
“あのっ、しょっぴーが………”
インターホン鳴らしてくれたのは翔太のお友達。
しょっぴーが大変なので早く来て下さい!っていきなり腕捕まれて部屋着のまま外連れていかれると、
道の端っこに、苦しそうに丸まってる固まりが。
「翔太!?翔太、分かる?聞こえる??」
翔「…ハァ、だいっ、にっ…、ったい…くるしっ……」
家の通りまで帰ってきて発作起こしちゃった所をお友達が助けてくれたらしく、
翔太は必死に荒い息を繰り返して胸の痛みに耐えていた。
「薬は?飲んだ??」
翔「もっ、飲んだ……ハァ、、ハァ、、、、っ………」
「分かった、もう危ないから救急車呼ぶね。」
薬飲んでも寧ろ酷くなってるぽくて、このままは危ないからその場の判断で急いで救急車呼んで、
何とか翔太が意識飛ばさない様に背中擦って声かけ続ける。
俺一人しかいない時にこんな重い発作起こすのなんて多分初めてだから心が焦りまくってて、
ここが真夏の外で、燦々のお日さまの下だってこと。
気にしてる余裕も無かった。
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りる(プロフ) - ちーさん» リクエストありがとうございました。大変お待たせいたしましたが移行先で更新しました!出きる範囲でちまちま書いているのでそう言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます。 (2022年6月28日 23時) (レス) id: cf05590dcd (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - いつも楽しみにさせてもらってます!!リクエストよろしいですか??蓮くんが貧血で階段から落ちてしばらく義足がつけれなくなるお話が見たいです!同じ書き手として、こんなにたくさんのお話を書いてらっしゃるのはすごく尊敬してます!これからも楽しみにしてます! (2022年3月11日 6時) (レス) @page49 id: 6bd7aa30ea (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - ゆきさん» リクエストありがとうございました。twitterの方で似たようなリクエストを頂いていましたので、それと合わせて書かせて頂きました。これからも読んで下さると嬉しいです。 (2022年1月29日 21時) (レス) id: 5032c399ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - いつも素敵なお話しありがとうございます。次男さんが対策せずに外出してしまって、肌に病気の症状と熱が出てしまうお話しが読んでみたいです。 (2022年1月8日 13時) (レス) id: 22458dd21f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りる | 作成日時:2021年11月28日 21時