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Hikaru
「俺行くよ。明日から暫く大学休む。」
言った時、辰哉にはすごい驚かれて、本当にいいの?大丈夫??って聞かれたけど、
誰かがずっと一緒にいてあげた方が良いんじゃないかなってことは帰ってからずっと考えてた。
辰哉が今行ったら明日多分寝ないで仕事になるし、朝になったら翔太は一人になっちゃうから、
だったら比較的時間に余裕のある俺がずっと一緒にいる方が落ち着くかなって。
大学なんて多少休んでも大丈夫だし。
それに、翔太は大事な家族で大切な弟。
今すぐ行こうとした辰哉と同じで、夜中に病院で泣いてるなんて聞いて放っておける訳無かった。
.
ありがとう、気を付けてね〜って辰哉の声を背に夜中で空いてる道に車をすいすい走らせれば、
病院までは割とすぐ。
本来は面会出来ない時間帯だから、人気の少ない病院の廊下はすごく静かだけど、
一つだけ若干明かりが漏れてる翔太の病室から、ぐすぐす泣き声が聞こえて来てる。
ラ「あ、しょっぴー。お兄ちゃん来たよ。」
部屋に入ると、こっちにぱっと振り返ったのは付き添ってくれてた夜勤のラウール。
悪いねって言ったら、全然大丈夫です!って言ってくれたけど、
翔太が全然泣き止まなくて正直困ってたらしい。
ラ「他の患者さんもいるので後お願いして良いですか?僕らじゃ中々泣き止めなくて…」
「うん、大丈夫。ありがとね。」
部屋を出て行くラウールを見送って、病室には俺と翔太の二人っきり。
ぐすぐす泣き続ける翔太の泣き声だけが部屋に響く。
「起きてるとしんどくなっちゃうからさ、ちょっと目閉じててみな。俺ずっとここに居るから。」
いつも以上にぷっくり垂れ目になってるし、
もういつもならとっくに寝てる時間だから眠いのは眠いはず。
あんまり寝られない様ならお薬使うので呼んで下さい!って言われたけど、
それは避けてあげたいし翔太がすごい嫌がるのが目に見えてるから。
暖かいタオルで涙でびちょびちょの顔拭いてあげて、ゆっくり背中をトントン。
「大丈夫、ひーがここに居るから。翔太が寝てもここ居るよ。」
んーって背中に腕回してこっちによっかかって来る翔太は、最近見なかった甘えん坊モード。
抱き込めてあげると華奢な体はすっぽり収まって、安心したのか暫くすると瞼が落ちて行って。
そのまま朝まで眠り続けた翔太の寝顔は、いつもより幼く見えた。
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りる(プロフ) - ちーさん» リクエストありがとうございました。大変お待たせいたしましたが移行先で更新しました!出きる範囲でちまちま書いているのでそう言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます。 (2022年6月28日 23時) (
レス) id: cf05590dcd (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - いつも楽しみにさせてもらってます！！リクエストよろしいですか？？蓮くんが貧血で階段から落ちてしばらく義足がつけれなくなるお話が見たいです！同じ書き手として、こんなにたくさんのお話を書いてらっしゃるのはすごく尊敬してます！これからも楽しみにしてます！ (2022年3月11日 6時) (レス) @page49 id: 6bd7aa30ea (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - ゆきさん» リクエストありがとうございました。twitterの方で似たようなリクエストを頂いていましたので、それと合わせて書かせて頂きました。これからも読んで下さると嬉しいです。 (2022年1月29日 21時) (レス) id: 5032c399ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - いつも素敵なお話しありがとうございます。次男さんが対策せずに外出してしまって、肌に病気の症状と熱が出てしまうお話しが読んでみたいです。 (2022年1月8日 13時) (レス) id: 22458dd21f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる | 作成日時：2021年11月28日 21時
