Snow brothers.2

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Ren






次に意識がはっきりしてきた時、目の前に広がってたのは見慣れない真っ白な天井。



辰哉君と照君が隣に居て、分かる?ここ病院だよって言われて、


そんな大変なことになったんだって、申し訳なくなった。





「ねぇ、翔太君は?大丈夫??」




辰「翔太は大介がついてるし大丈夫。蓮の方が熱高いよ。」




40度超えてるよってため息交じりに言われて、


そこまで上がってたなんて全然知らなかったから超びっくり。





照「いつから熱あった?全然気づかなくて悪いことしたな。」




「ちょっと前から風邪っぽくって頭痛かったけど、熱出てるのは知らなかった。


兄ちゃん達忙しいのに迷惑かけてごめん…」




辰「熱出るのは良いからさ、言って欲しかったな。体調悪いの迷惑だとは思わないから。


気使ってくれたのは分かるんだけど、蓮ももっと辛くなっちゃうし。」




兄ちゃん達は怒ることなく、気づかなくてごめんって言ってくれたし、


むしろ次からは隠さないで欲しいって。



言い辛いのも分かるけど、蓮も翔太も同じだけ大切な家族だからって言ってくれて嬉しかった。







.







家帰ったら大介君も涼太君も心配してくれて、



朝気づかなくてごめんねって。



自分で勝手に我慢して突き通したのに、兄ちゃん達皆に謝られちゃった。





辰「まだ熱あるんだから早く寝な。まとめて看病するから翔太の隣ね。」




和室に布団敷いてくれたから、そっちに寝なって言われて、


部屋に入ったら起きてる翔太君。



大丈夫？毛布ごめんねって言ったら、そっちの方がって返されて、



でもその後、んってベッドの片側空けてくれるのがツンデレ翔太君らしい。




寝て良いのって聞いたら寒いからって返されたけど、毛布の中入ったらお互いの体温でホッカホカ。





翔「ありがと、熱あったのに…」




もうウトウトしてたから寝言かと思ったけど、


眠りに落ちる前に確かにありがとうって言ってくれた翔太君。




結構しんどかったし、翔太君にも苦しい思いさせちゃったけど、


その一言で今日の事全部報われた気がした。



寒くない様に、そのまま一緒にくっついて眠って、


次の日もまだ微熱あったからのんびりしてたら、その次の日には2人揃って完全復活。




もう隠すなよって兄ちゃん達に散々言われたし、かなりしんどい思いしたから、



心配してくれた皆の為にも暫くは絶対無理しないって誓った。









fin.

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